岐阜大仏(正法寺)
ぎふだいぶつ □岐阜県岐阜市
日本三大仏が魅せる、柔和な表情。
岐阜市の観光名所でもある岐阜公園のすぐ隣に、正法寺という小さなお寺があります。ひとつだけ大きな建物があり、これはこれで特徴のある造りになっていて見ごたえがあります。明朝様式と和様が融合した独特の外観で、江戸時代後期に建てられたもの。そしてこの建物が、奈良、鎌倉の大仏と合わせて日本三大仏とも言われる岐阜大仏の座する大仏殿です。奈良の東大寺大仏殿は大仏を造ったあとに建てられましたが、正法寺の大仏殿は岐阜大仏を造る前に建てられました。それには理由があるのですが、それは後ほど。
独特の風格がある、正法寺の大仏殿。
大仏殿の脇にある駐車場に車を停め、境内に入ります。街の一角に埋もれるように敷地があり、ただ大仏殿だけが威容を誇りそびえています。高さは24mほどあり、それなりに大きな建築。向かって左側に入口があり、拝観料を支払い中に入ります。堂内は思ったよりたくさんの人で賑わっています。そしてその空間のほとんどを占めるような、巨大な大仏様が安置されています。
岐阜大仏の高さは13.7m。奈良の大仏が約15mですから、その大きさは聞きしに勝るものがあります。印象的なのは長い耳で、2m以上ある福耳。柔和な表情で、拝む者に安心感を与えます。
最大の特徴は、「紙」で出来ていること。
そして最大の特徴は、「紙」で出来た大仏であることです。先に大仏殿を建てたのには雨に濡れない必要があったからなのです。「籠大仏」とか「乾漆仏」と言われるもので、心柱にイチョウの木を利用し、木材と竹材で骨格を形成、そして粘土で形を整えた上で和紙と漆塗り、金箔を貼って仕上げられているのです。しかもその和紙は経典が用いられていて、一説に4万巻にものぼるといいます。32年もの年月を費やし、1832年に完成しました。正式には釈迦如来像で、当時相次いだ天災で亡くなった人々の菩提のために造立されました。
大仏の周囲には、100体以上の五百羅漢。
また岐阜大仏の周囲の壁際には100体以上の五百羅漢が並べられていて、こちらも壮観。大仏の後ろへ回り込んで一周することができ、さまざまな角度から大仏を鑑賞できます。全部燃えやすい素材なので約200年、細心の注意を払い大切にされてきたと思います。その間じゅうずっと、この町の人々を安らかに見守ってきた岐阜大仏。優しいお顔立ちを拝みに、今日も参拝客が後をたちません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 岐阜大仏(正法寺) |
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所在地 | 岐阜県岐阜市大仏町8 |
問い合わせ先 | 058-264-2760 | 正法寺 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | 大人:200円 / 小人:100円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.gifu-daibutsu.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/岐阜大仏 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298112-d1557713-Reviews-Gifu_Shoho_ji_Temple_Daibutsu_Great_Buddha-Gifu_Gifu_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
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