たこ磯・明石焼
たこいそ・あかしやき □兵庫県明石市
穴子の玉子焼も美味、明石焼の名店。
明石海峡の海流に育まれたプリプリのタコを、他にはない食べ方でいただけるご当地グルメ、明石焼。地元では玉子焼と言われていて、昔から親しまれてきた素朴なな料理です。タコ焼きとはちょっと違います。食べ方や食感、味わいも、また別の料理なのです。今回は明石焼の人気店、たこ磯でいただきました。
「ハーフ」という、人気のメニューとは。
明石駅近くに、たこ磯は2店舗あります。活気ある市場の雰囲気が人気の魚の棚商店街に本店があり、今回訪ねたのは一本南の通りにある別館。店に入るとさっそくいい香りが漂っています。鉄板に染み付いた油の香り、焼き上げた明石焼の香り、明石焼の味の要でもある出汁の香り。それらが渾然一体となった、たまらなく食欲をそそる香りです。店に入る前から気になっていた「ハーフ」というメニューを注文します。タコの明石焼と穴子の明石焼がセットになった珍しいメニューなのです。
シンプルなのに、底知れない深みとコク。
たこ磯別館の明石焼は、緑色の板に乗って出てきます。本館よりもやや大ぶりなのだそう。タコの明石焼、穴子の明石焼が5個ずつ。箸で挟むだけで崩れていきそうなくらい、トロトロの明石焼です。三葉がアクセント、熱々の出汁にくぐらせて口に入れると、一瞬でとろけてしまいます。玉子と小麦粉をカツオと昆布でとった出汁で溶いた、その絶妙な分量比が生み出す、唯一無二の食感です。そこから顔を出すタコはプリっと弾力があり、噛めば噛むほど弾け出す旨味。とてもシンプルな料理なのに、底知れない深みとコクがあります。
本場で食べる明石焼が、やはり格別。
そして秀逸なのが穴子の明石焼。焼き穴子がけっこう大きくカットされてタコの代わりに入っています。これが玉子焼の部分と相性抜群で、逆に穴子の美味しい食べ方として新たに発見したような気になります。これは味わっていただきたい逸品です。車で来たので諦めましたが、ビールと一緒にいただきたかったなあと。ちなみにタコと穴子の両方が入った「玉子焼ミックス」というメニューもあります。そしてテーブルの上にはソースが置いてあります。味変として、お好みでソースをかけられるようになっているのです。もちろんこれも試しましたが、それもタコ焼きとはまた違って、どこか少し上品な味わい。しかしやはり、つける用の出汁が本当に美味しいです。あっさりしているものの、カツオのダシがきっちりと効いていて、奥が深い旨味。玉子焼から油分も染み出し、そうなった時のコクがたまらなく美味です。当然のように飲み干してしまいます。
結局、明石焼はタコ焼きとは完全に似て非なるものなのです。それもやはり明石港に近い、本場で食べる明石焼が格別。今まではやや軽んじていたかもしれませんが、絶大なるご当地グルメとして、これからいくつもの有名店を制覇してみたいと思います。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | たこ磯・明石焼 |
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所在地 | 兵庫県明石市本町1丁目1-11 |
問い合わせ先 | 078-914-5103 | たこ磯 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.uonotana.or.jp/shop-057.htm |
wikipedia | - |
食べログ | https://tabelog.com/hyogo/A2804/A280401/28001178/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1022818-d1689679-Reviews-Takoiso-Akashi_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202205 |
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