坊主岩
ぼうずいわ □兵庫県神戸市
どう見てもキノコな、不思議な岩。
坊主岩は神戸市北区の山間にある、小さな小さな観光スポットです。普通のガイドブックには、決して紹介もされることはありません。訪ねてみても、はたしてこのサイトでも紹介してもいいのかどうか、迷ったくらいなのですから。趣味のゴルフの帰りにちょっと立ち寄った程度ですし、実際訪ねてみてもわざわざ行かなくてもいいとは思うのですが、見た目だけは特徴的なので紹介することにしました。六甲山を越えた北側、しかしれっきとした神戸市にあるスポットです。
春を感じる、高台に広がる田園風景。
この地域は大沢と書いて「おおぞう」と呼ばれます。人気の道の駅フルーツフラワーパーク大沢があるエリアです。そこから谷を下りて少し車を走らせた、いかにも山間の里山といった場所に坊主岩はあります。県道沿いにある大沢小学校の角を曲がり、丘を登ったところを目指します。季節は春爛漫。小学校周辺にはたくさんの桜の木があり、葉桜になり始めた神戸市街地とは少し遅れ、今まさに満開になり美しいばかりです。桜の角を曲がりしばらく進み、高台に広がる田園風景、田植えの準備もそう遠くないと感じる田圃の横に車を停めます。竹林の小山を登る道が、坊主岩へのアクセスルートです。
色んな角度から見ても、ただただエリンギ。
200mほどの上り坂。冬に落ちた竹の葉がふわふわの絨毯のように敷き詰められています。柔らかな足元、踏み締めた落ち葉の音に、軽快に歩き進みます。やがて道沿いに唐突に現れた、坊主岩。石垣を作って盛り上げた場所に立っているので、想像していたより大きく感じます。
まず見た目が変わっています。2mほどの砂岩で、形が僧侶に似ているから坊主岩と呼ばれるそうですが、どう見てもエリンギです。どうやらエリンギの傘の部分だけ硬く、柄の部分が柔らかいため風化作用でこのような形になったと思われます。見れば見るほどエリンギなのですが、しばらくすると見飽きてしまいます。色んな角度から見ても、ただただエリンギ。道端にポツンとあるだけなので、これで終了なのです。
成り立ちとかこれからが、気になるものの…。
坂道を下って戻りながら、少し考えます。側面は触るとわりと柔らかかったので、このまま風化が進んでいけば早々に倒れるんだろうかとか。あるいは坊主岩はもともとこの場所にあったのか、どこかから持って来て立てられたのだろうかとか。記事にするかしないかとか。そうこうしているうちに、停めた車まで戻ってきました。ふと見渡せば、そこから見下ろす春の里山の風景はとても印象的でした。坊主岩のことは一旦横に置いて、麓の小学校あたりの、満開の桜を楽しむことにしました。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 坊主岩 |
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所在地 | 兵庫県神戸市北区大沢町中大沢129 |
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