大龍寺
たいりゅうじ □兵庫県神戸市
木漏れ日に包まれる、山深い古刹。
大龍寺は神戸の北野から再度公園へ向かう道中にある静かなお寺です。標高は約350m。山深い場所に、ひっそりと佇んでいます。実はまだ若かりし頃に知り合いのデザイナーのカタログのモデルをしたことがあり、そのロケ場所が大龍寺でした。記憶も朧げでしたし写真ももう手元にはないけれど、その場所が大龍寺だったことを突き止めて、あれから約25年ぶりに訪れてみたのです。
大龍寺を特徴づける、石造りの祠。
歴史は古く、奈良時代の768年の開基とされています。空海が大輪田泊から唐に赴く前と後にこの寺を訪れたことから、再度山(ふたたびさん)という山号になったそうです。空海が登山した道は大師道と呼ばれ、今でも人気の登山道として親しまれています。
大龍寺の山門は赤門と呼ばれて朱塗りなのが印象的で、その向こうには急坂が始まります。鬱蒼とした森の中を少し歩けば、今度は急な石段が現れます。その上に仁王門があり、さらに石段が続きます。その左側にはずっと、石造りの祠が並んでいます。これは本堂を越えたところにある奥の院まで続いていて、大龍寺を特徴づける光景となっています。
本尊は、兵庫県下では最古の仏像。
諸堂は比較的新しく再建されたものと思われますが、本尊は奈良時代に行基の作と伝わる如意輪観音像。兵庫県下では最古の仏像と言われ、国の重要文化財に指定されている大変貴重なものです。
しばらく静かな境内で時間を過ごしました。山そのものに包まれたように感じる境内は、静謐で心が落ち着きます。25年前に見た景色も、ちらほらと脳裏に浮かんでは懐かしい気持ちになり、過ぎ去った時間の長さを感じます。まだまだ若かったことと、そして今の自分についてのことと、木漏れ日が差し込む大龍寺の境内を眺めながら、思いを巡らせました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大龍寺 |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区神戸港地方再度山1-3 |
問い合わせ先 | 078-341-3482 | 大龍寺 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.tairyuji.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/大龍寺 (神戸市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d6881362-Reviews-Tairyuji_Temple-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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