安居神社
やすいじんじゃ □大阪府大阪市





「日本一の兵」、真田幸村の最期の地。
国道25号線が上町台地に差し掛かる坂道は「逢坂」と呼ばれ、天王寺七坂のひとつとされています。その逢坂の途中に、安居神社への小さな入口があります。路地のような参道を歩けば、こぢんまりとした安居神社の境内があります。西側の参道は上町台地の下からの急な階段を登ります。境内は都心を忘れさせる静けさで、悠久の時を刻んでいます。別名を安居天満宮と呼ばれる通り、菅原道真を祀る神社です。ほかに少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀っており、創建は飛鳥時代とも伝わる古社です。

別名を安居天満宮と呼ばれる通り、菅原道真を祀る神社。また戦国武将真田幸村の最期の地としても知られる。


天王寺七坂のひとつ「逢坂」に面した参道。


笠木が太い独特の形状が印象的な鳥居。
奥ゆかしい、時間の積み重なり。
境内は大阪を代表する寺社仏閣の集積地にあり、古式ゆかしい雰囲気に満ちています。太平洋戦争の大阪大空襲で全焼してしまったそうですが、復興したあとも今までの歴史をそのままに伝える神力が宿っていたかのように、奥ゆかしい時間の積み重なりを感じさせます。また境内をすっぽりと森が覆っていて、その温かな空気感と木漏れ日の明るさが安心した気持ちにさせるところがあります。
安居神社で特に有名なのが、真田幸村(信繁)の最期の地であるということです。戦乱の世に豊臣氏が散った大阪夏の陣で、その勇ましさから「日本一の兵」とも呼ばれた希代の猛将がこの地で討ち取られたのです。真田幸村がその木元で力尽きたと言われる「さなだ松(2代目)」の前に、銅像が建てられています。非常に人気のある戦国武将が果てた地とあって、今でも歴史ファンがよく訪れるそうです。

境内をすっぽりと森が覆っていて、その温かな空気感と木漏れ日の明るさが安寧の時間を作り出している。


南側参道は、上町台地の斜面がよく分かる。


読みにくいが「安居天満宮」と書かれている。
境内からは、かつては海を見下ろしていた。
神社自体はとても小さいのですが、立地は興味深いものがあります。というのも、安居神社は上町台地の縁にあって、境内のすぐ西側は崖のように急に落ち込んでいます。そして昔は、そこが海だったのです。海っぺりの見晴らしのよい場所。さぞかし夕日の美しかったことでしょう。今は大都会の街並みを見下ろしています。数100年の時を遡ってその風景を想像してみるのもまた、この場所の楽しみ方のひとつです。

境内のすぐ西側の土地が急に落ち込んでいるのは、かつてはそこが海に面した崖だった証。


菅原道真ではなく、実は少彦名神を祀る神社。


「日本一の兵」とも呼ばれた希代の猛将の没地。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 安居神社 |
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所在地 | 大阪府大阪市天王寺区逢阪1丁目3-24 |
問い合わせ先 | 06-6771-4932 | 安居神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/安居神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d3725078-Reviews-Yasui_Shrine-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
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