愛染堂勝鬘院
あいぜんどうしょうまんいん □大阪府大阪市
縁結びや良縁成就、愛染明王を祀るお寺。
大阪市南部の大ターミナル、天王寺駅から北へ歩いて10分ほど。なだらかな坂道を登ったそのあたりは、夕陽丘と呼ばれるエリアです。いわゆる上町断層の表出部とされる上町台地の一部で、四天王寺をはじめとした寺社仏閣が建ち並ぶ街です。大都市大阪にあってはかなり特徴的に歴史が感じられる街並みで、学校が集積したり、成熟した住宅街としても非常に人気のあるエリアです。ちなみに古くは大阪湾の海岸線はまさにこの上町台地付近であったそうで、海に沈む夕陽が美しいことから夕陽丘と呼ばれるようになったそうです。地理をもっと勉強したくなります。
多宝塔は、大阪市内で最古の木造建築物。
その夕陽丘に、「愛染さん」と呼び親しまれている小さなお寺があります。正式には勝鬘院(しょうまんいん)というお寺で、愛染堂という通称もあります。呼び方がたくさんあるのは、それだけ愛されている証拠。愛に染まる、なんてロマンチックな名前の通り、縁結びや良縁成就に御利益のあるお寺として有名なのです。
車通りも多い谷町筋から少し西に入った、静かな場所に山門を構えています。赤い山門をくぐると、境内には様々なお堂が建ち並びますが、やはり正面に堂々と構えている金堂。朱に塗られた柱や梁が特徴的で、華やぐ雰囲気はまさに縁結びご縁の王道を表している風格です。創建は593年と伝えられる古刹で、平安時代からの本尊は愛染明王とされています。その金堂の裏手にあるのは境内の艶やかな色とは一線を隠す褐色の仏塔。均整のとれた美しい二層のシルエット、愛染さんの多宝塔は実は大阪市内で最古の木造建築物なんだそうです。
大阪に夏を告げる、愛染まつり。
また毎年6月30日から3日間、愛染まつりと呼ばれる夏祭りが催されます。天神祭、住吉祭と合わせて大阪の三大夏祭りと言われていて、その先陣を切って開催されることから、大阪に夏が来たことを知らせる風物詩のようなイメージがあります。
桜も満開を少し越えた4月上旬。朱塗りの諸堂と淡いピンクのソメイヨシノは、美しく切なくさえあるコントラストを見せています。金堂裏にあるベンチに座り、都会の中にあって静寂な境内、そこに吹き抜ける春の風を感じながら時間を弄びました。風に触れた桜花がハラハラと舞い落ちる昼下がり。平和な時間が夕陽丘に流れていました。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 愛染堂勝鬘院 |
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所在地 | 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-36 |
問い合わせ先 | 06-6779-5800 | 愛染堂勝鬘院 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.aizendo.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/愛染堂勝鬘院 |
食べログ | - |
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