瑜伽神社
ゆうがじんじゃ □奈良県奈良市
いにしえの奈良に、思いを馳せる風趣。
久々に実家のある奈良を訪ねる前の日に、たまたまNHKのニュースに映っていたのが瑜伽神社。境内の紅葉が見頃を迎えたという内容でした。この神社は通っていた小学校の校区内でしたが一度も行ったことがなく、この機会に訪ねてみることにしました。
瑜伽神社は、有名な奈良ホテルから道を挟んだ東向かいの小高い山の上にあります。入口の鳥居も住宅街にひっそりと馴染むようにあるので、気がつかずに通り過ぎてしまいそうな神社です。でもとても古い歴史を持つ、由緒ある神社です。
奈良時代に、飛鳥京から移ってきた神社。
奈良時代の始まりを告げた平城京への遷都は710年。時を同じくして、それまでの都だった飛鳥(今の明日香村)の地から、たくさんの寺院や神社が移ってきました。この小さな山、瑜伽山では飛鳥京の鎮守であった飛鳥神南備を祀ったのが瑜伽神社の興りとされています。そのためこの地域には飛鳥という名が今でも残っています。我が母校の名称も飛鳥小学校なのです(町名としての飛鳥という地名は実は存在しないのですが)。
石段を覆う、見事な紅葉のトンネル。
さて、先ほどの目立たない鳥居をくぐって、境内に足を踏み入れます。参道はすぐに長く立派な石段となります。上部を見上げると、やや傾いた太陽の光を一身に浴びて、鮮やかな紅葉が見られます。澄んだ空を背景に、美しく色づいた木々、それらに包まれるようにして鎮座する瑜伽神社の本殿。石段を中腹あたりまで来ると、左右を紅葉した木に挟まれて、まるでトンネルのよう。真っ赤なモミジを通り抜けた日光はあたりを赤く染め、えもいわれないような光景を作り出しています。
奈良万葉の昔と今、そして紅葉の絶景。
一番上まで登ると、そこに朱色も鮮やかな拝殿とその奥に本殿があります。その手前には小さな社や歌碑もあり、すべてに美しい紅葉の傘がかかり、いにしえの奈良に思いを馳せる風趣に満ちた神社。高台にあるため南側と西側には、歴史ある町並みが残る「ならまち」を見下ろせます。いわゆる「ならまち」の周縁部では、最も高い場所のひとつかもしれません。
奈良万葉の昔と今、そして境内に広がる紅葉の絶景。さらに春には桜の名所としても人気の瑜伽神社。こんなに近くにあるのに、なかなか気づかなかったことを少し反省すらしてしまいますが、これからの奈良散歩の立ち寄り場所となりそうです。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 瑜伽神社 |
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所在地 | 奈良県奈良市高畑町1059 |
問い合わせ先 | 0742-27-5299 | 瑜伽神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/瑜伽神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d15527983-Reviews-Yuga_Shrine-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202111 |
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