大江神社
おおえじんじゃ □大阪府大阪市
奇跡の狛虎が鎮座する、阪神ファンの聖地。
愛染堂の西に隣接する大江神社。境内は上町台地上のギリギリにあります。すぐ横を通る愛染坂や、西側からの参道の階段は台地の斜面地そのものです。境内からは難波方面の街並みを見下ろすことができ、ここが丘の上であることが分かります。このあたりは夕陽丘と呼ばれるエリア。高台から眺める夕陽は、さぞかし美しかったことでしょう。
訪ねたのは4月。正面の鳥居脇には満開の桜が美しい姿で迎えてくれました。境内は周囲を高い木々に囲まれており、この春に芽吹いた新葉が明るく輝いています。心地良い風も吹き抜けていて、静粛な境内には新芽がさざめく音が響いてきます。拝殿は比較的新しい建物で、その奥に小さな本殿があります。拝殿の反対側には、敷地ギリギリに鳥居が立っています。明らかに変な場所に立っているので、その理由が気になったりします。
狛虎の周囲は、熱気ある独特の世界観。
大江神社には他の神社にはない、興味深いエピソードがあります。実は大江神社には狛犬ならぬ狛虎がいるのです。拝殿の左手奥、かつてそこに鎮座していた毘沙門天を祀るお堂があり、その守護として置かれていたものです。江戸時代からあったものですが、明治時代に片方の狛虎が他寺へ移され、残ったもう片方の狛虎も第二次世界大戦中の空襲によって損傷していたそうです。長らくそんな無残な境遇だった大江神社の狛虎、2003年に転機が訪れました。関西で虎と言えば阪神タイガース。そのファンたちが大江神社の狛虎を新調して奉納すると、なんとその年に阪神タイガースが18年ぶりの優勝を果たしたのです。当時はニュースでも取り上げられ、ちょっとしたブームが起きました。ある意味そんな流行は今はもうありませんが、熱心な阪神ファンにとっては今もなお聖地。狛虎の周囲にはファンがメガホンや絵馬、卒塔婆まで奉られていて、独特な世界が形作られています。
境内の猫たちも、ゆるりとした時間を過ごす。
また大江神社にはたくさんの猫たちがいます。写真には撮れなかったのですが、呑気に境内の真ん中をゆっくり歩く猫や、拝殿の見張り番のように居座る猫がいて、心を和ませてくれます。基本的に訪れる人が少ない神社、猫たちにとっても、猫好きの人にとっても、大江神社はゆっくり過ごせる神社なのでした。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 大江神社 |
---|---|
所在地 | 大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-40 |
問い合わせ先 | 06-6779-8554 | 大江神社 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | http://www.ooejinja.net/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/大江神社 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298566-d12245140-Reviews-Oe_Shrine-Osaka_Osaka_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202104 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。