六甲ケーブル
ろっこうけーぶる □兵庫県神戸市
六甲山を90年往き来する、歴史あるケーブルカー。
六甲ケーブルは、六甲山をケーブルカーでゆっくり登る路線。1932年に建設された歴史あるケーブルカーで、今も現役で稼働する働きものです。標高約250mにある六甲ケーブル下駅から、標高約740mの六甲山上駅まで、距離にすると約1.7kmを10分かけて登ります。ケーブルカーだから、もちろん駅のホームも車両も、全てが斜め。それはまさしく、六甲山の傾斜を形取ったものです。間近で見ると、そんなに急な山なのかと、ちょっと想像以上のものがあります。
六甲ケーブルは1932年に建設された歴史あるケーブルカー。写真は標高約740mにある六甲山上駅。
駅舎内はレトロな雰囲気。
駅舎は開業当時から使われている。
開業当時から使われている、レトロな六甲山上駅。
一本のケーブルのそれぞれの先っぽに繋がれた2つの車両が、六甲山上駅を基点にぶらさがって上がったり下がったり。まるで綱引きのように、そんな単純だけど納得のシステムで、特色ある2編成の車両が斜面を行き来します。軌道の脇には季節の花々が彩りを添えて、六甲山の自然を肌で感じることができます。
そして終着の六甲山上駅は、とても印象的な佇まい。開業当時から使われている駅舎で、もう90年以上の時を経た古い建物です。アール・デコ調の衣装が特徴的で、とくに駅舎の中は柱や梁に直線と曲線が絶妙に配置され、また時を刻んだコンクリート特有の温かさ。レトロな雰囲気と、それが現役であることの偉大さを感じます。梁にはよく見るといくつものツバメの巣。こんな優しい空間がもう100年近く続いているのだと思えば、少なからず感動を覚えるものです。
時を刻んだコンクリート特有の温かさ。レトロな雰囲気と、それが現役であることの偉大さを感じる。
階段の手すりにも風格を感じる。
以前の社名「六甲摩耶鉄道」の銘板も残る。
深い霧に包まれた、梅雨の午後に。
この日は山全体が深い霧に包まれた梅雨の午後。軌道の先がグラデーションで消えていく様子は、まさに幻想的。たどり着いた先は別世界があるような、不思議な感覚。脇に咲く紫陽花もシルクのベールを纏ったごとく、しなやかに白い世界に色を添える。とても素敵な、霧のケーブルカーでした。
ケーブルカーの乗降場へ降りていく階段。この下も階段のまま、ホームとなっている。
駅舎の天井には毎年ツバメが巣を作る。
過去の模型展示も見ごたえがある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 六甲ケーブル |
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所在地 | 兵庫県神戸市灘区高羽字西山8-2 |
問い合わせ先 | 078-861-5288 | 六甲山観光株式会社/六甲ケーブル下駅 |
休業日 | 無休 |
料金 | 大人:往復1100円、小人:往復550円 |
駐車場 | - |
公式サイト | https://www.rokkosan.com/cable/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/六甲ケーブル |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d1384621-Reviews-Rokko_Cablecar-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 202006 |
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