今熊野観音寺
いまくまのかんのんじ □京都府京都市
幽玄な雰囲気漂う、「頭の観音さん」。
東山を代表する寺、泉涌寺。その塔頭のひとつとして創建され、現在では「今熊野」と呼び親しまれているのが今熊野観音寺。西国三十三所の第15番として知られ、この度もその御朱印をいただきに訪ねました。
季節は晩夏。しかしまだまだ熱く照りつける太陽、その日もたっぷりと汗をかかされましたが、ここ今熊野観音寺の境内は、包み込むような森に囲まれた涼しい世界が広がっていました。
今熊野観音寺は825年頃の創建と伝わります。塔頭にもかかわらず、一時は泉涌寺を凌ぐほどの寺勢を誇ったといいます。でも今は比較的小さな境内に、数えられるいくつかのお堂がある、こぢんまりとして落ち着いたお寺となっています。
今熊野観音寺は825年頃の創建と伝わる古刹で、西国三十三所の第15番として知られる。
今熊野観音寺の境内を表す全景図。
参道入口にある「鳥居橋」。
二重屋根が特徴的な造りの、黒褐色の本堂。
かつて後白河天皇が頭痛の平癒を得たことからたいそう手厚く保護され、それ以来「頭の観音さん」と呼ばれるように、頭痛、智恵授け、ぼけ封じの観音様として信仰されています。境内にもいたるところにその信仰が表れており、大師堂の前には「ぼけ封じ観音」が立って、参拝者の祈りを一身に受けています。
本堂は二重になった屋根がかなり特徴的な造りで、現在のものは江戸時代に建てられたものだそうです。周囲を夏の木立に囲まれた本堂は、この夏の暑さを吸い取ってしまうように涼しげな黒褐色。緑とのコントラストもまた、見る者に心の落ち着きをもたらしてくれます。
そんな幽玄な雰囲気に満たされた今熊野観音寺の境内。春には梅、桜が咲き、秋には見事な紅葉を見せ、四季折々の美しさにもまた心打たれる名刹です。
二重になった屋根が特徴的な本堂。1712年に再建されたもので、西国三十三所の札所となっている。
西国三十三所の御朱印。
境内で最初に目にするのが「子護大師」の像。
戦争の金属回収令ののち戻ってきたという梵鐘。
小さな石塔が随所に置かれていた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 今熊野観音寺 |
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所在地 | 京都府京都市東山区泉涌寺山内町32 |
問い合わせ先 | 075-561-5511 | 今熊野観音寺 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.kannon.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/今熊野観音寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d2461113-Reviews-Imakumano_Kannonji-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201908 |
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