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醍醐寺 醍醐寺

醍醐寺

だいごじ □京都府京都市
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オススメ度

壮大なる伽藍に広がる、極上の歴史絵巻。

初めて醍醐寺を訪れた時、歴史的にも、空間的にも、そして建築的な観点からも、そのスケールの壮大さには驚くばかりでした。境内で見るものすべてがこちらの想像をことごとく上回ってくるような、まさに感嘆の嵐。京都中心部からはやや離れているためか、行楽日和だというのにその日は境内にも人は少なく、壮大な歴史絵巻をゆっくりと堪能しました。
醍醐寺は京都市街の南東に座する醍醐山(笠取山)に、200万坪以上もの広大な境内を持つ大寺院。山頂を中心に広がる境内・上醍醐と、麓に広大な敷地と多数の堂宇を持つ下醍醐から成ります。上醍醐は西国三十三所第11番札所として知られ、また西国一険しい札所とも言われます。9世紀に創建されたのは上醍醐で、平安時代のままに残る国宝の薬師堂、醍醐寺の鎮守神である清瀧権現拝殿、如意輪堂や開山堂などが立ち並びます。境内には清らかな水として知られる醍醐水が今も湧き出し、やがて山を下り下醍醐を潤します。

醍醐寺

春には満開の桜が迎えてくれる醍醐寺。9世紀に創建され、今も200万坪以上もの広大な境内を持つ大寺院。

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旧奈良街道に面した「総門」。

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豊臣秀頼により1605年に再建された「仁王門」。

日本人の中にある、普遍的な美的感覚を満たす。

上醍醐へは、下醍醐からは険しい山道を登ること約1時間。今回は西国三十三所の御朱印を集めることが目的ですが、今は下醍醐でも授かることも出来るとのことで、まずは下醍醐だけを訪ねました。
総門をくぐると左手にあるのが三宝院。1115年に創建された見事な建築群で、ひとたび門を入れば、一瞬のうちにその圧倒的な美の世界観に引き込まれてしまいます。桃山時代の豪華な襖絵で飾られた葵の間、秋草の間、勅使の間にうっとりしたも束の間、続きにある国宝の表書院では感動も頂点に。寝殿造りの縁側から見渡せるのは、豊臣秀吉が作らせたという素晴らしい庭園です。有名な秀吉の「醍醐の花見」は、まさにこの三宝院庭園のことなのです。もう400年以上、見るものに感銘を与え続けてきたその完璧なまでの美しさ。日本人の中にある普遍的な美的感覚を、時を超えて満たし続ける庭園です。

醍醐寺

唐門と表書院は国宝に指定されている「三宝院」。その庭園は絶佳の趣きで、時を超えた日本人の美的感覚をくすぐる。

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1599年に建立された「清瀧宮拝殿」。

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境内の中央にある国宝の五重塔。

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堂前で柴燈護摩が焚かれる「不動堂」。

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弘法大師と理源大師を祀る「祖師堂」。

巨大で、煌々と黄金に輝く菊と五七桐の紋。

さて、三宝院を出た時点で、気持ちの盛り上がりはすでに最高潮。ここですかさず追い討ちをかけてくるのが、三宝院庭園と境内を隔てている絢爛豪華な大門、国宝にも指定されている三宝院唐門です。表書院から庭園を眺めている時は気づかなかったのですが、外から見て一目惚れ。これ以上ないくらい黒くて、巨大で、煌々と黄金に輝く菊と五七桐の紋。つい最近になって修復されたそうですが、この唐門の放つ存在感ったら、言葉は違うかもしれませんがまさに驚愕です。

醍醐寺

三宝院庭園と境内を隔てている絢爛豪華な門は、国宝にも指定されている「三宝院唐門」。

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「三宝院」の玄関。国の重文に指定されている。

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国宝に指定されている「三宝院表書院」。

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三宝院庭園は国指定の特別名勝。

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苔むした石橋はまさに風流の極み。

京都最古の建築、色あせたヴェールを纏った五重塔。

待ってください、まだ境内散策は始まったばかりじゃないか、そんなことを実感しながら、歩みを奥へ進めます。
醍醐山へ真っ直ぐに伸びる参道にある仁王門の向こうには、京都で最古の木造建築物である五重塔、壮大なスケールの金堂を中心に、さらに広大な境内が広がっています。
高さ38mの国宝五重塔は、951年に建立されたもの。意外にも京都では現存する最も古い建造物だそうです。それでも1000年以上前の傑作が今も見上げられるということ。色あせたヴェールを纏った五重塔で、広々とした広場においてはやや寂寥感もある出で立ちですが、逆にそれが醍醐寺の五重塔として個性を放ちます。

醍醐寺

国宝の五重塔は951年建立、高さは38mもある。実は京都で現存する最も古い木造建築物。

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観音堂への参道にある「日月門」。

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焼失した上醍醐准胝堂の西国三十三所札所が仮に移されている「観音堂」。

広大な境内を、存分に活かした伽藍配置。

その北側には、こちらもまた国宝の金堂が鎮座します。幅のあるどっしりした建物で、本尊である薬師如来像を擁します。平安時代後期に紀州の満願寺に建てられたものを、豊臣秀吉の発願により1600年に移築したのだそうです。他にも周囲の森に隠れるようにして清瀧宮本殿や祖師堂、観音堂などの堂宇があり、広大な境内を存分に活かした伽藍配置も見どころです。
というわけで、上醍醐・下醍醐あわせて国宝6棟、重文10棟を含む92棟の建造物、さらに世界遺産にも登録されているという、いわば京都を代表する大寺院。最後に三宝院向かいの霊宝館で展示されている仏像群も見学し、その壮大な歴史絵巻を締めくくりました。

醍醐寺

正面7間、堂々たる風格を放つ国宝の「金堂」。かつて和歌山の満願寺にあったものを豊臣秀吉により移築されたもの。

醍醐寺 醍醐寺

「日月門」から奥へ続く参道。

醍醐寺 醍醐寺

西国三十三所の御朱印。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 醍醐寺
所在地 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
問い合わせ先 075-571-0002 | 醍醐寺
休業日 無休
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト https://www.daigoji.or.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/醍醐寺
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d321455-Reviews-Daigo_ji_Temple-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 201908                         

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