木村屋・バナナクリームロール

老舗パン屋が、大切にしているもの。

岡山では非常に有名なパン屋さん、木村屋。知り合いの話では、高校の時には学校まで移動販売車が来ていたそうです。今も岡山県内を中心に約100店舗もあり、どの地域にも住民の暮らしに根付いて愛されている人気店です。
あの有名な銀座の木村屋で修行した創業者が、岡山に店を出したのは1919年。100年を数える老舗でもあり、創業以来のメニューもあるのだとか。そんな木村屋の、奉還町商店街にあるお店を訪れました。

岡山では知らない人はいないパン屋「木村屋」。東京銀座の「木村屋總本店」から1919年に暖簾分けを受けた歴史がある。

木村屋の代名詞「バナナクリームロール」。

バナナクリームロールは1955年に誕生した。

常に新しいパンが登場する、多彩なメニュー。

お店は懐かしい感じのする昔ながらのパン屋さん。工場からパンがやってくるので、ほとんどのパンが個別に包装されています。そして驚いたのは種類の多さ。様々なパンが並んでいて、ちょっと想像していなかったくらい、ものすごい数のラインナップです。ロングセラー商品もたくさんある中、年間で50以上の新商品が開発されているそうで、これもまた木村屋の人気の理由のひとつなんだと思います。

バナナクリームロールは今でも一番人気の菓子パン。もう70年も岡山県民に愛され続けている。

50年以上も、岡山県民に愛されている。

さて、木村屋に来た大きな理由は、とりわけ人気のあるバナナクリームロールを買うためです。棚には人気No.1の札。もう50年以上も岡山県民に愛されている代名詞的なパンで、柔らかく長いロールパンにオリジナルのバナナクリームがサンドされています。クリームはあっさりとして甘すぎず、ほんのりとバナナの香りがします。そしてどこか懐かしい気持ちになるパンです。
実は木村屋ではこのバナナクリームロールのように、ふんわりしたロールパンに特製のクリームをサンドした商品が数えきれないほどあります。ブルーベリークリーム、コーヒークリーム、宇治抹茶クリーム…。ずらりと並んだそんな商品棚は、見ているだけでも楽しいものです。

棚には人気No.1の札。もう50年以上も岡山県民に愛されている代名詞的なパン。

ある意味、岡山県民のソウルフード。

他にも名物のパンがあります。さくらあんぱん、けしぱん、スネーキといった、どれも長く親しまれているパンたち。また定番のバナナクリームやオレンジクリームはクリーム単体でも販売されていて、自宅でお気に入りのパンにつけていただくことも出来ます。
味もお店も、岡山の皆さんに深く馴染みのある木村屋。ある意味岡山県民のソウルフードなのではないでしょうか。もはや岡山名物と言っても過言ではない人気店。岡山県内にはたくさん展開されているので、通りがかりに見つけたら、ふと立ち寄りたい名店です。

バナナクリームはどこか懐かしい気持ちになる味。

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