奉還町商店街
ほうかんちょうしょうてんがい □岡山県岡山市
昭和が色濃く漂う、魅力的な商店街。
岡山駅の西側、近年めざましく発展を遂げる東側とは違って、今も昔ながらの街の面影を残しているエリア。その街並みを約1kmに渡って一直線に横切る商店街があります。奉還町商店街。昭和の香りが色濃く漂う、とても魅力的な商店街です。
実はこの商店街、旧山陽道を挟むように出来たそうで、その始まりは明治維新にまで遡ります。国が大きく変わる中、職を失うことになった武士たちには藩から奉還金という退職金が出たそう。それを元手に商売を始めるようになった元武士たちが、ぞろぞろと集まってきて各々の店を開いたのがこの奉還町商店街の始まりなのだそうです。
岡山駅の西北にある、長さ約1kmの商店街。昭和の香りが色濃く漂う、とても魅力的な街。
奉還町商店街の東側の入口。
懐メロのレコードも売られていた。
岡山のどこにでもあるパン屋「木村屋」。
木村屋のロゴは遠くからでもよく分かる。
焼け野原になるという、苦難も乗り越えて。
第二次大戦の岡山空襲によって焼け野原になるという苦難も乗り越えて、今まで150年以上も続く歴史ある商店街。実はまだ1店舗、杉山種苗というお店は、初期に武士が開いた店として現役で残っているそうです。
商店街は日曜日というのに、シャッターが閉められている店があったり、またどのように見ても古めかしい看板だけを残してつぶれてしまった店があったり、お世辞にも儲かっていそうには見えません。まさに店じまいセールをしていた文房具屋もあるし。けれど、どこかに感じられるのです、元気が。埃っぽい匂いがする商店街なのに、まだまだ前を向いて頑張っているというか、明るいのです。だから、古ぼけてもキチンと動いている時計を見るように、妙に安心感や親近感を覚えるのです。
今まで150年以上も続く歴史ある商店街。各店舗の看板もレトロな雰囲気がとても素敵。
昭和の面影残す文具店。
店名のフォントも懐かしい書体。
お茶目なマネキンを出す制服店。
地元の野菜も出店で売られていた。
自分たちに合ったスピードで、変わろうとしている。
昭和の香りは嫌というほど漂っています。でも今の時代だからといって最先端を取り入れるのではなく、かといって昔のまま頑固に変わらないわけでもない。そう、この商店街は、自分たちに合ったスピードで、何か変わっていこうとしているのです。
雰囲気はとても好きです。昭和の温もりと、少しの儚さ。たぶん、それに魅力を感じる方が訪れたら、ジャストフィットすると思います。自分もそうでしたから。そんな古くても変わっていくところに惹かれて、そしてそれこそを資源として、カフェや雑貨屋といった新しい感覚のお店も増えています。ちょっとおしゃれな旅ガイドには、たぶんこれから、奉還町商店街がよく登場するようになるんじゃないでしょうか。そんな前向きな期待を抱かせる、ステキな商店街でした。
この商店街には、自分たちに合ったスピードで、何か変わっていこうとしている。
ベスパではないが、見たことある懐かしいスクーター。
商店街は西に行くほど廃れていた。
人気のカフェ「ONSAYACOFFEE 奉還町本店」。
居心地のいい、レトロモダンな店内。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 奉還町商店街 |
---|---|
所在地 | 岡山県岡山市北区奉還町2丁目15 |
問い合わせ先 | 086-252-1491 | 奉還町商店街振興組合 |
休業日 | 店舗により異なる |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | http://www.houkancho.com/top.html |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/奉還町商店街 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298134-d10246172-Reviews-Hokancho_Shopping_Street-Okayama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 201811 |
※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。