中村藤吉本店・宇治抹茶

新しい感覚にもこだわる、宇治抹茶の老舗。

宇治茶で有名な、京都市に隣接する街、宇治市。平等院に繋がる目抜き通りにはたくさんの店が立ち並び、その中には多くの茶店が割拠しています。中村藤吉本店は、そんな賑わいの観光通りからは少しだけ離れた場所、宇治橋通りに面した大きな敷地の御屋敷にあります。
建物は白壁と格子が特徴的な、風情ある茶問屋建築。1854年（安政元）年創業の老舗です。風格ある佇まい、洒落た暖簾をくぐると広がるのは、長年に渡り銘茶を世に送り出してきた威厳を感じる空間。販売コーナーがあり、反対側には挽き茶体験ができる茶室もあります。随所に歴史を感じる道具なども置かれていて、この場所が特別な空間である雰囲気があります。

見た目も美しい、抹茶の和スイーツ。

photo_by_othree_CC_BY-SA_2.0_from_flickr.com

その奥が、今回の目的であるカフェになります。大正時代の製茶工場を改装したという別棟の建物で、開放的なカーテンウォールの向こうには、立派な日本庭園が広がります。一際目立つ樹齢200 年の黒松を眺めながら、宇治茶を使ったこだわりのスイーツや食事を楽しめます。
人気を集めているのが、抹茶の和スイーツ。抹茶のアイスと白玉がトッピングされた宇治きん抹茶ぜんざい。中には生茶のゼリーが入っていてまさに宇治茶ざんまい。控えめな甘さで上品なスイーツです。竹の器が風流。

抹茶を練り込んだ、茶蕎麦も名物。

また麺に抹茶を練り込んであるという茶蕎麦も名物。美しい抹茶色は鮮やかに、そして豊かにに香る茶の香りが魅力の一品です。
せっかくなので、両方いただきました。1時間以上並ぶ時もあるという人気店ですので、混雑にもちょっとした覚悟も必要ですが、中村藤吉本店でしか味わえないメニューと雰囲気ですので是非。お店の古くて新しい感覚は、やみつきになります。

アクセスマップ

詳細情報