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壺阪寺 壺阪寺

壺阪寺

つぼさかでら □奈良県高市郡高取町
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ西国三十三所
オススメ度

創建703年にして、今も進化を続ける古刹。

ふもとの町、高取市街地から東の山並みを見上げると、中腹に大きな屋根瓦のお堂と、そびえ立つ巨大な観音像が目に留まります。
明日香の里だけにとどまらず、大和三山を抱く平野、さらには個性的な山容が際立つ二上山まで、飛鳥時代の歴史ロマンを一度に感じられる眺望。それらを見晴らす山腹に、西国三十三箇所霊場の第6番、壺阪寺があります。
正式には南法華寺という寺号ですが、古来より親しまれた呼ばれ方が壺阪寺。山号でもある壺阪山からそう親しまれてきました。創建は703年といいますから、1300余年を数える古刹。懐の深い山の中から、永く大和の歴史を見守ってきました。

壺阪寺

明日香の里を見下ろす山にある壺阪寺。創建は703年で山腹に、西国三十三箇所霊場の第6番に数えられる。

壺阪寺 壺阪寺

境内からは奈良盆地の南部を見渡せる。

壺阪寺 壺阪寺

正式には「南法華寺」だが、一般的には通称の「壺阪寺」で知られる。

別の世界に来たような、不思議な感覚。

汗ばむ陽気の中、ふもとからの風はそれを優しく打ち消すように境内を吹いていきまし。もうすぐ雨が迫っているのか、やや湿った涼しさのある風。なびくのは境内のあちらこちらに開いた花々。5月の昼下がりは、たくさんの美しい花がそれぞれの音色を奏でています。
壺阪寺に向かう山道を車で走ると、生い茂る森がパッと開けた瞬間、たくさんある堂宇が一目に視界に飛び込んできます。見上げる、立派な境内。しかも山門があり、堂があり、塔があり、さらには八角形をした独特なお堂も見え、初めて見るとどこか別の世界に来たような不思議な感覚があります。まるで歴史を遡ってどこかの宗教都市に来たような。

壺阪寺

境内は独特の世界観があり、どこかの宗教都市に来たような感覚。写真は釈尊の道を描いた石のレリーフ「釈迦一代記」。

壺阪寺 壺阪寺

境内には多数の石仏が安置されている。

壺阪寺 壺阪寺

江戸時代再建の本堂「八角円堂」。

壺阪寺 壺阪寺

1497年再建の国の重要文化財「三重塔」。

壺阪寺 壺阪寺

室町時代に再建された「礼堂」も国の重要文化財。

新旧混合の、一種独特の景観。

壺阪寺の境内には古く歴史あるものはもちろん、最近になって建てられた建物や造られた石像など、比較的新しい建造物が入り混じり、新旧混合の一種独特の景観があります。
参拝者を迎える仁王門は1212年の建立、また一番大きな礼堂や三重塔は室町時代のものだし、それらはやはり時を超えてきた重みのようなものを纏って佇んでいます。それらに混じって、最近になって造られた大きな石像が至るところにあり、また釈迦の一生を描いた幅50mにもなる石彫のレリーフがあり、古きの中にも新しき感覚が交じります。ほかの三十三箇所札場にはなかなかない雰囲気です。

壺阪寺

本殿に安置される本尊十一面千手観音菩薩座像は「眼の仏様」として、眼病封じに広く信仰されている。

壺阪寺 壺阪寺

2002年に落慶の「多宝塔」。

壺阪寺 壺阪寺

多宝塔と並び建つ「灌頂堂」。

壺阪寺 壺阪寺

「仁王門」には一丈一尺の仁王像が睨みを利かす。

壺阪寺 壺阪寺

「夫婦観音」とも呼ばれる5mもある観音菩薩石像。

本尊は、眼の病に霊験のある観音様。

本堂は八角円堂。江戸時代に再建されたものですが、創建当初からの形のようで、その佇まいにはややエキゾチックな印象さえ受けます。内部にある本尊は十一面千手観世音大菩薩と呼ばれ、とくに眼の病に霊験のある観音様として広く信仰を集めてきました。
内部はぐるりと一周できます。いずれも貴重な史料が所狭しと展示されていて、これはまた見応えがあります。さらに外には八角円堂の周囲をめぐる回廊が設けられていて、大和平野を一望できる場所になっています。ベンチが置いてあるのが嬉しいです。ちょっと座っていると、なんだか静かな山の別荘に来たようなリラックス感。風と木々、そして小鳥のさえずりがBGMです。

壺阪寺

緑に囲まれた壺阪寺の境内には、古いものから最近のものまで多くの堂宇や仏像が集まっている。

壺阪寺 壺阪寺

「礼堂」の内観。奥には「八角円堂」の本尊が見える。

壺阪寺 壺阪寺

西国三十三箇所霊場の御朱印。

壺阪寺 壺阪寺

全長20m、全重量1200tもある「天竺渡来 大観音石像」。

壺阪寺 壺阪寺

全長8mの「天竺渡来 大涅槃石像」。

境内を美しく彩る、季節の花々たち。

もいひとつの名物が、ふもとから見た、壮大な観音像。これは境内の一番奥にあり、少し歩いて向かいます。高さは20mもあり、真下から見上げると壮観です。すべて大理石で造られているそうで、壺阪寺と振興の深いインドの職人が手造りで仕上げたものだそうです。昭和58年に完成してから、同じようにインドとの関わりで石像が増え、今では境内に13の巨大な石仏があり、それらを巡ることも壺阪寺のひとつの名物ともなっています。
境内には植栽もとても豊か。石像を取り囲む桜が有名ですし、秋の紅葉も見応えがあります。自然に包まれた古刹。しかし内には常に新しく前向きな想いと感覚を秘めているお寺。きっと、訪れる人それぞれに、新しい発見があると思います。

壺阪寺

秋には紅葉の名所として知られ、自然豊かな境内の随所で美しい情景を見ることができる。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 壺阪寺
所在地 奈良県高市郡高取町壷阪3
問い合わせ先 0744-52-2016 | 壺阪寺
休業日 無休
料金 大人:600円 小人:100円
駐車場 有料駐車場
公式サイト http://www.tsubosaka1300.or.jp/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/壺阪寺
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121321-d1386013-Reviews-Tsubosaka_dera_Temple-Takatori_cho_Takaichi_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html
LAST VISIT 201805                         

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