岡寺
おかでら □奈良県高市郡明日香村







シャクナゲや紅葉で有名な、明日香の古刹。
のんびりとした空気が流れる明日香の里を、小高い山から見下ろす位置にある岡寺。西国三十三箇所霊場であり、また境内を埋める3000株のシャクナゲ、秋の紅葉もとても有名で、訪れる人の多い名刹です。
境内に入るとまずは重要文化財である仁王門をくぐります。ここで気づくのは、仁王門に掲げられた寺号が、龍蓋寺となっていること。一般的には広く岡寺の名で親しまれていますが、こんな別の寺号もあったとは。これは境内にある龍蓋池という池に因むものだそうです。岡寺を創建した僧・義淵僧正がその昔、悪龍を池に封じ込め、大きな石で蓋をした伝説が残ります。

国の重要文化財に指定、1612年に建立された「仁王門」。その扁額にあるように「龍蓋寺」とも呼ばれる。


西国三十三箇所霊場の第7番札所。


華手水舎がSNSで話題になっている。


境内の水路にも美しい花が生けられていた。


境内は豊かな緑と花々に包まれている。
塑像としては、日本最大の岡寺大仏。
少し階段を上ると、鐘楼堂があります。そういえば参道の坂道を登っている時から、度々鐘の音が聞こえていました。岡寺では参拝者が自由に鐘を撞くことができます。その向かいには、立派な本堂があります。本尊の如意輪観音坐像は、重要文化財に指定されている貴重な仏像で、土で造られている「塑像」と呼ばれるもの。塑像としては日本最大のもので、高さは4.85メートルもあります。奈良時代の作とされていて、その姿から岡寺大仏として永く親しまれてきました。
向かって右側から間近に見上げることができ、土で出来た表面の様子がよく分かりますし、やはり5m近くある大仏、仰ぎ見ると相当迫力があります。
岡寺は厄除けのお寺としてもまた、多くの参拝者を迎えています。この時も次々とひっきりなしに厄除けの法要が行われていました。

「岡寺大仏」と呼ばれる本尊の如意輪観音坐像は奈良時代に造立された貴重な仏像で、土で造られている「塑像」として日本最大。


境内の様子。右に鐘楼堂、左奥に本堂が見える。


1802年建立の壮大な本堂。


本堂内は装飾意匠が壮麗で素晴らしい。


千社札も多く、歴史を感じさせる。
明日香の里山が、眼下に広がる。
それから境内を散策します。山の斜面に開かれた寺のため、奥の院や三重宝塔をめぐるのは階段か山道。途中では本堂をはじめとして境内全体を見下ろせる高さまで登ります。
新緑がまぶしい季節で、ツルツルとした柔らかい若葉が肌に触れるたびに、新しい生の息吹を感じます。
心地よい散策。場所によっては明日香の里山が眼下に広がり、山間にありながら開放感も感じられる環境。ふもとの参道から歩くとちょっとキツい坂道を登りますが、その汗がまた、岡寺に吹く風をより爽やかに感じさせてくれました。

山の斜面に開かれた寺のため、高台を巡る散策路がある。写真は散策路から本堂を見下ろしたところ。


昭和61年に、514年ぶりに再建された「三重宝塔」。


散策路沿いは森のトンネルで心地よい。


西国三十三箇所霊場の御朱印。


歴史を物語る石仏がいくつもある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 岡寺 |
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所在地 | 奈良県高市郡明日香村岡806 |
問い合わせ先 | 0744-54-2007 | 岡寺 |
休業日 | 無休 |
料金 | 大人・大学生…400円、高校生…300円、中学生…200円、小学生以下…無料 |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.okadera3307.com/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/岡寺 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121322-d3249546-Reviews-Oka_dera_Temple-Asuka_mura_Takaichi_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html |
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