御母衣ダム
みぼろだむ □岐阜県大野郡白川村





高さ131m、国内屈指の規模を誇るロックフィルダム。
白川郷を観光した帰りに、昔よく通ったスキー場の真夏の風景を見てみたいと思って通った山間の道。適度なカーブもドライブには心地よく、生い茂る緑に包まれて車を走らせていたら。
突如として目の前に現れた、とてつもなく巨大な石積みの壁。壁というよりは、なだらかな傾斜になっていましたが、一体それが何なのかは、すぐには想像ができない光景でした。左右から茂る山の緑を谷底でつなぐ、巨大な岩石テーブル。
付近の看板を見て、ようやくそれがダムだというこどが分かりました。ダムといえば垂直に立ち上がるコンクリートの壁をイメージしますが、このダムはロックフィルダムという様式だそうで、簡単に言うと単純に岩石を積み上げて川を堰き止めるような、シンプルな理論で出来ているダムなんだそう。しかし、よくもまあこれほど大量の岩をどこかから集めてきて、コツコツと積み上げたものだと感心してしまいます。

発電用のダムとして、飛騨の険しいV字谷に1961年に建造された御母衣ダム。


国内屈指の規模を誇るロックフィルダム。


岩や土砂を積み上げたその高さは131m。
日本で2番目の、貯水量を誇る。
このダムは御母衣ダムと言う、ロックフィルダムでは国内屈指の規模を誇るダムなのです。岩や土砂を積み上げたその高さは131m。堰き止められた水でできた御母衣湖はロックフィルダムの湖としては日本で2番目の貯水量を誇るそうです。なるほど、それはここまで巨大な石積みが成す業というもの。このエリアに積もった大量の雪解け水を、滔々と湛えて存在しています。
しばらくその威圧感を眺めてから、少し車を走らせたら、今度はいかにも何かを物語る2本の巨木に出会いました。湖の畔に立つこの巨木は、荘川桜と呼ばれ親しまれているものだと。調べてみると、ダムの底に沈んだ村々の悲哀を纏う木であることが分かります。

ダム湖である「御母衣湖」はロックフィルダムの湖としては日本で2番目の貯水量を誇る。
樹齢は450年、湖に沈んだ村の象徴は今も。
1961年に御母衣ダムが完成した時、湖底に沈む村で昔から愛されていた桜であり、せめてこの桜だけは残したいという人々の想いのもと、多くの苦難を克服して移植されたのだそうです。樹齢は450年と言われます。古くから村を見守ってきた桜は、今も毎年満開の光景を見せては、故郷に思いを馳せてやってくる人を迎えているのです。時間と場所を超えて、いつまでも愛されている銘木。その意味を放つ堂々とした威容は、初めて出会う僕のような人間でさえ、優しく迎えてくれます。
美しい空気と緑、そしと色んな想いが溶け込んだ水。流れる汗も忘れて、しばらくその場で立ち尽くしていました。

photo_by_frontriver_CC_BY_2.0_from_flickr.com
水没した村から移植された「荘川桜」。樹齢450年の古樹で、御母衣湖のシンボルとなっている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 御母衣ダム |
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所在地 | 岐阜県大野郡白川村御母衣 |
問い合わせ先 | 05769-5-2012 | MIBOROダムサイドパーク |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/御母衣ダム |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1119912-d14167480-Reviews-Miboro_Dam-Shirakawa_mura_Ono_gun_Gifu_Prefecture_Tokai_Chubu.html |
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