奥野家・伊勢うどん

100余年の伝統を誇る、伊勢うどんの名店。

たくさんの人出で賑わうおはらい町の中でも、特に混雑するのが伊勢宇治橋近くの最奥エリア。有名な土産物屋である岩戸屋の少し手前にある伊勢うどん店、奥野家。大正時代に創業し、以来100余年の伝統を誇る老舗です。
軒先には伊勢神宮の灯篭を模した看板と、爽やかなブルーがアクセントの洒落た暖簾が目印です。1月の冷たい風にも、はらはらと気持ちよさそうに揺れています。この時は足元に小さな野良猫がいて、撫でると嬉しそうに体をすり寄せてくる姿に、おはらい町を行き交う人々のアイドルとして愛敬を振りまいていました。

大正時代に創業し、以来100余年の伝統を誇る老舗。たくさんの人出で賑わうおはらい町にある。

伊勢うどんと手こね寿司で有名。

爽やかなブルーがアクセントの暖簾が目印。

1番人気、定番の手こね寿司セット。

奥野家は伊勢うどんの名店としてかなりの人気で行列必至と聞き、11時半くらいに到着したのですが既に時遅し。15組、30分ほど待ってようやく席に着くことができました。店内はかなり広く、それなりに回転もスムーズな様子。大きな窓から太陽の明かりが入り、木の温もりが感じられる大きなテーブル。大変混み合っているのに、ゆっくりとした気分で食事ができます。
定番の手こね寿司セットを注文。手こね寿司はカツオの漬けが酢飯に乗っかり、とてもさっぱりした味付け。カツオの切り身が瑞々しく、あっという間に箸が進む逸品です。

定番の「手こね寿司セット」を注文。手こね寿司はカツオの漬けが酢飯に乗っかり、とてもさっぱりした味付け。

老舗ながら、新しいセンスが新鮮。

奥野家1番人気、名物の伊勢うどん。

例に漏れず、伊勢うどん的ふにゃふにゃ感。

そして主役の伊勢うどん。奥野家の伊勢うどんは、今まで食べた他の店のものより、やや麺が細めな印象。しかしその分、伊勢うどんの最大の特徴でもあるたまり醤油がたっぷり絡んできます。麺も小麦の香りよろしく、例に漏れず伊勢うどん的ふにゃふにゃ感は完璧。上にたっぷり乗せられている花鰹がまたとても風味があり、奥野家の伊勢うどんを最高潮に引き立てています。真っ黒なたまり醤油、コシとは無縁のゆで加減、フワッとした独特の食感。どれをとっても正真正銘の伊勢うどんを楽しめます。
また奥野家にはさまざまな伊勢グルメも集結。伊勢エビや松阪牛を使った料理や、マグロ丼など海の幸。それらが皆、伊勢うどんとのセットで楽しめるのでオススメ。それに伊勢うどんを単品で頼むと、なんと一杯450円。観光名所にしてこの価格にはビックリ。たくさんの満足をいただいて、内宮へと再出発しました。

こちらが「手こね寿司セット」。手前の真っ黒なたまり醤油を、伊勢うどんにお好みでかけていただく。

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