伊勢宇治橋
いせうじばし □三重県伊勢市
清流・五十鈴川に架けられた、俗界と神域を結ぶ橋。
清流五十鈴川は伊勢神宮内宮の西側を流れ、神聖な水と空気を下流に運びます。神路山を源流とした美しい川は古くから人々に愛され、多くの和歌にも詠まれてきました。
その五十鈴川と、伊勢神宮の参道が交わるのが宇治橋。ガイドブックなどにもよく登場する大きな木造の橋です。日本100名橋でもある宇治橋は、やや反りを持った純和風の橋。檜造りで長さは101.8m。橋の両端には鳥居が立っていて、独特の雰囲気があります。
内宮が創建された当初には橋はなく、川に石を並べて渡っていたといいます。いつに架けられたのかは不明ですが、鎌倉時代の書物に記録があることから、相当の歴史を持っていることが分かります。伊勢神宮の式年遷宮と同じく、20年ごとに架け替えられていて、いつも美しい姿で佇んでいます。
伊勢神宮内宮への参道で、五十鈴川に架かる古来よりの橋。やや反りを持った形が特徴的で、全長は101.8m。
橋の先には、鬱蒼と茂る内宮の森が見える。
橋は広くゆったりとしていて、欄干越しに見る五十鈴川と神宮の森の風景がとても美しいです。もちろんたくさんの伊勢参りの人々が橋を渡りますが、年末年始や神嘗祭の時をのぞけば、それでもなぜか混雑しているような印象を受けない橋です。
それはきっと、宇治橋の手前にあるおかげ横丁の賑わいを通り抜けてきたから。土産物屋や伊勢名物を出す飲食店がぎっしり並ぶ賑やかな通りを抜け、大きな広場で一呼吸すると、宇治橋はそこに架かっています。まるで吸い寄せられるように橋は歩みを誘います。気持ちいいくらい対岸まで、やや反りのついた宇治橋は真っ直ぐに伸びています。そしてその先には秋空にやや色づいた、鬱蒼と茂る内宮の森があります。
photo_by_Tranpan23_CC_BY_2.0_from_flickr.com
宇治橋の両端には鳥居が立ち、橋を渡ることで清らかな気持ちが高まってくる。
五十鈴川の速くもなく、遅くもない流れ。
俗界と神域の境と言われる橋の中程にて立ち止まり、澄んだ川と晩秋に向けて装いを変える森の景色を楽しみます。森は視界の先の先まで、このままずっと続いているように見えます。順々に川面を流れてくる落ち葉や、どこで生まれたのか小さなあぶくが流れるのを見ていると、五十鈴川の速くもなく遅くもない流れが見てとれます。欄干に掛けた腕をもっと外へ追いやり、もたれ掛かるような姿勢を決めたら、しばらくその平和で厳かな風景を眺めていました。
俗界と神域の境と言われる橋の中程から、澄んだ五十鈴川と神聖な森の景色を眺める。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 伊勢宇治橋 |
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所在地 | 三重県伊勢市宇治館町1 |
問い合わせ先 | 0596-24-1111 | 神宮支庁 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.isejingu.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/宇治橋_(伊勢市) |
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