伊勢神宮
いせじんぐう □三重県伊勢市
日本人の総氏神を祀る、日本人の心のふるさと。
おはらい町通りを抜けると、出迎えてくれるのは有名な伊勢宇治橋。清流・五十鈴川に架かる橋で、全長101.8m、純和風の木造反橋です。俗界と聖界の架け橋とも言われる通り、渡り終えたら伊勢神宮の荘厳で不可侵な世界が始まります。
伊勢神宮は、太陽を神格化した天照大御神を祀る内宮と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る外宮、14の別宮や摂社・末社を合わせて125もの宮社から成り立ちます。創建年代は不明ですが、神宮には2000年以上と伝わるそうです。天照大御神は日本人の総氏神とされ、はるか昔から由緒ある系譜を継いできました。
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太陽を神格化した天照大御神を祀る「内宮」と、衣食住の守り神である豊受大御神を祀る「外宮」から成る。
内宮の参道にある広場「神苑」。
「宇治橋」から見た清流・五十鈴川。
それは優しく諭されるように、体に染み込んでくる。
宇治橋を渡り、綺麗に剪定された庭園、敷き詰められた玉砂利を進み、やがて深い杉林の参道を歩きます。やがて参道のカーブを曲がりきった一番奥に正殿があります。正殿は神明造りと言われる、神社建築様式の代表的なもの。写真を撮ることが禁じられているため、今見ている風景をしっかりと目に焼き付けようと見回します。
境内にはやや大きめの玉砂利が敷き詰められ、白の石と黒の石の2色が美しい回廊を作り上げています。その先に佇む社殿は意外なほど小さな建物。でもむしろ、その控えめな姿ゆえに漂う神聖な存在感と不思議な説得力があたりを支配しています。それは優しく諭されるように体に染み込んできて、すごく透明で純粋な気持ちにさせる強い力を感じます。
参道沿いの森は神々しい雰囲気に満ちている。いくつかの鳥居をくぐり、気持ちも落ち着いてゆく。
五十鈴川の中央で立って休む白鷺たち。
伊勢神宮の「正宮」への石段。
20年に一度の大行事、伊勢神宮の式年遷宮。
11月の末、鮮やかに色付き、やがて散ろうとしている広葉樹とは裏腹に、神殿を包む杉の巨木はこの季節でもまだまだ瑞々しく、しっとりとした緑色の空気を保っています。それに包まれていると不思議に自分に対して素直に向き合えるような、なにか特別な気持ちに。それは思い出してみても、ここ伊勢神宮で初めて味わった感覚でした。
ちなみに伊勢神宮の社殿は20年に一度、ほぼ全ての建物が新しく建て直されます。式年遷宮と呼ばれ、内宮外宮とも正殿をはじめとして諸殿を造り替えるというもの。宇治橋も架け替えます。造営に使用される木材はすべて檜で、一回の遷宮で1万本程度も使うと言われる壮大な行事。戦国時代にしばらく中断したものの、奈良時代から1300年間も続く伝統です。だから古い歴史があるわりには建物は統一して美しく、清々しい境内。整然とした雰囲気も、あの心の落ち着きをもたらしてくれるひとつの理由です。
伊勢神宮の社殿は20年に一度、ほぼ全ての建物が新しく建て直される。式年遷宮と呼ばれ、1,300年に渡って続いている。
「正宮」への鳥居。これより先は撮影禁止となる。
「御厩」にいる神馬。1日3回正宮に参拝するという。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 伊勢神宮 |
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所在地 | 三重県伊勢市宇治館町1 |
問い合わせ先 | 0596-24-1111 | 神宮司庁 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.isejingu.or.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/伊勢神宮 |
食べログ | - |
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