連絡船うどん・讃岐うどん
れんらくせんうどん・さぬきうどん □香川県高松市
NEWS! | 連絡線うどんは残念ながら2021年に閉店しました。 |
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今はなき連絡船の中で食べた、あの味をもう一度。
連絡船。なんだか懐かしく、そして旅心をくすぐられる言葉の響き。
瀬戸大橋が開通するまで、当然のことながら四国へ渡るには船に乗るしかありませんでした。瀬戸内の安穏とした海を愛でる船旅は、旅行者にとっては四国道中へのプロローグであったはずです。当時はいく筋もの航跡が瀬戸内海に描かれ、多くの船が行き交いましたが、宇高連絡船もまた、その航路のひとつでした。岡山県の宇野港と香川県の高松港を結ぶ、JRが運行していた連絡船です。惜しまれつつも昭和63年に廃止となり、以来その旅情豊かな船旅は、人々の記憶の中にだけ息づいています。
JR高松駅の構内に店があった「連絡船うどん」。残念ながら2021年に閉店した。
船の展望デッキで出されていた、旅のうどん。
今でも大きな瀬戸大橋を車やバイクで、そして電車で渡るのは旅のいい1ページであることに変わりはありません。しかし船旅はいつも特別。旅を旅らしく仕立て、時間がゆっくりと過ぎていく平和な交通手段です。港から港へ。四国から出る人々、帰る人々が交差するその船の上で、長らく愛された名物うどんがありました。
その名も、連絡船うどん。船の展望デッキで出されていたうどんです。人々は四国に近づいたことを確かめるように、小さく揺れるデッキの上で温かいうどんをすすったそうです。約20年に渡って親しまれた船上の店でしたが、宇高連絡船の廃止に伴ってその味もまた失われてしまいました。
宇高連絡船が廃止になるまで、船上で食べられる讃岐うどんとして親しまれていた。
もしこれが、連絡船のデッキで食べられたなら。
その数年後、高松駅の構内に連絡船うどんが復活しました。
入口が改札内と改札外の両方にある立ち食いスタイルの店構え。改札内側には往年の連絡船の舵が飾られています。店内はカウンターのみ。湯気立ち上る厨房では、黙々とうどんを作る店主。定番だというエビ天うどんを注文しました。
うどんはどうやら店で手打ちしているようではなく、他の讃岐うどん店と比べると柔らかめの麺。それでもはるばる鉄道で香川を訪ねた人にとっては、讃岐うどんのプロローグであることは実現していると思います。ダシはあっさりしていて、最後まで飲み干せる優しい味。もしこれが連絡船のデッキで食べられたなら、と想像しながら素朴なうどんを味わいました。
長らく愛された名物うどんが高松駅で食べられた。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 連絡船うどん・讃岐うどん |
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所在地 | 香川県高松市浜野町1-20 JR高松駅構内 |
問い合わせ先 | 087-851-2213 | 高松駅連絡船うどん店 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | http://tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37000025/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298232-d6483182-Reviews-Renrakusen_Udon-Takamatsu_Kagawa_Prefecture_Shikoku.html |
LAST VISIT | 201404 |
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