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ならまち格子の家 ならまち格子の家

ならまち格子の家

ならまちこうしのいえ □奈良県奈良市
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過ぎ去った時代への、憧れを宿す町家。

ならまち格子の家

角を曲がれば幼い頃の自分に出会いそうな、懐かしい町並みが続くならまち。道端のひなびた辻堂、わらべ歌が染み込んだ土壁、ポラロイドに閉じ込められたような家並み…。そんなものに囲まれてならまちを歩いていると、過ぎ去った時代への憧れのような感情がふつと沸き起こってきます。そんな古き良き町の南のはずれに、ならまち格子の家があります。
1992年に開館した市が運営する施設で、ならまち周辺に立ち並ぶ伝統的な町家が忠実に再現されています。無料の施設なので散策途中のひと休みに立ち寄る人が多いのですが、風情たっぷりの町家造りに魅了されて長居する方も少なくありません。

日本的な美意識や、生活の知恵や工夫。

ならまち格子の家

その昔、町家は敷地の面積ではなく間口の幅によって課税額が決められていたそうです。税額は少なく、でも家は広くしたいのは今の世も同じ。だから必然的に町家は間口が狭く奥行きが長い、いわゆる鰻の寝床状に建てられるようになりました。そんな細長い家屋の中の随所に凝らされた、日本的な美意識や生活の知恵や工夫を、ならまち格子の家ではじっくりと観察することができます。
例えば土間、台所、渡り廊下と続く奥への繋がりに沿って展開される三つの和室や、光と風を取り込む中庭。また空間を有効に使った箱階段や煙り抜きなどにも、限られた空間に暮らしやすさを求めた創意工夫が垣間見れます。そしてどれも趣深く、ある種の統一された美学に基づいて構成されています。それは電気もガスもない時代でも、豊かで朗らかな町民の生活を想像させてくれます。

中庭の趣、格子の隙間から見える表通り。

ならまち格子の家

それから格子窓。この町家の主役です。通りから光と風を取り込むとともに、外から室内は見えず室内から外は見えるという役割も。格子から差し込む日差しが、縞模様を床に描き出します。その陰影は情緒たっぷり。歴史というプリズムに分解された光はやわらかく、落ち着いた明るさを運んできます。木の温もりや畳の感触、中庭の趣、格子の隙間から見える表通り。きらびやかなものは一切ありませんが、その美しさに惹かれます。ふと気が付けば時間の流れからこぼれ落ちそうなくらいのんびりしていて、ここが自分の家だったような気さえしてくるほど。ちょっとどころじゃない散策のひと休息です。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 ならまち格子の家
所在地 奈良県奈良市元興寺町44
問い合わせ先 0742-23-4820 | ならまち格子の家
休業日 月曜・祝日の翌日
料金 無料
駐車場
公式サイト https://www.city.nara.lg.jp/site/shisetsu/6242.html
wikipedia -
食べログ -
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d1385967-Reviews-Nara_city_Naramachi_Koshino_Ie-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html
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