宮きしめん・きしめん
みやきしめん・きしめん □愛知県名古屋市
熱田神宮の境内でいただく、名古屋名物「きしめん」。
名古屋にはたくさんのご当地グルメがあります。ひつまぶし、味噌カツ、手羽先、天むす…。それらの中でも、もっとも歴史ある名物のひとつが、きしめんです。三河地方では江戸時代初期から、すでに土地の名物料理として知られていたそうです。特徴は言うまでもなく薄くて平べったい麺。使う材料は普通のうどんと同じですが、独特の形状によってダシをよく絡めとり、また柔らかい食感も美味しさの秘密です。具は油揚げやカマボコ、それにたっぷりのカツオ節がかかっているのが定番のスタイル。シンプルがゆえに奥深い味が堪能できるのも、またひとつのきしめんの楽しみ方です。
宮きしめんの「宮」は熱田神宮のこと。今回訪ねた「神宮店」は熱田神宮の境内にあり、発祥の地でもある。
熱田神宮の境内にある、神宮店が有名。
そんなきしめんの名店のひとつが、宮きしめんです。宮きしめんは、名古屋のきしめん界では最もポピュラーな存在。1923年創業という老舗で、現在は8店舗を構えます。今回は神宮店を訪問。熱田神宮の境内にあるというお店です。
参道のすぐ脇、鬱蒼と茂る神宮の森に包まれるようにして店があります。建物は厨房だけで、席は大きなテントの下。他に屋根のないテーブルもあって、それはそれで木漏れ日を浴びながらの素敵なテーブルです。
鬱蒼と茂る神宮の森に包まれるように、席は大きなテントの下。その森に呼応するように緑色の暖簾が木漏れ日に揺れる。
「みやきしめん」と、「白海老かき揚げきしめん」。
訪れたのが開店間もない朝ということもあって、まだ客入りはまばら。そして朝の日差しと木々の涼しげな影が混じり合い、なんとも心地の良い雰囲気と爽やかな空気。日溜まりには今日という一日への希望が描かれ、それを翻訳するように野鳥が鳴いています。この上なく気持ちのいい席でいただきます。
今回は最もオーソドックスな「みやきしめん」と「白海老かき揚げきしめん」をいただきました。このふたつのメニュー、そもそもきしめんが浸かるつゆが別のもので、みやきしめんは「赤つゆ」と呼ばれる醤油の色が濃いもの、かき揚げきしめんの方は「白つゆ」呼ばれるダシと塩の効いたもの。簡単に言うと関東風と関西風といった感じでしょうか、それぞれに特徴があって美味しいです。
最もオーソドックスな「みやきしめん」。「赤つゆ」と呼ばれる醤油の色が濃いパターン。
こちらは「白つゆ」の「白海老かき揚げきしめん」。
店内は広く、風が抜けて気持ちがいい。
ふっくらとした弾力と、適度な厚み。
麺はふっくらとした弾力と適度な厚みがあるため、噛みきる時の確かな歯ごたえがあります。それからこれはきしめんがうどんとは違うことの特色ですが、もっちりとした食感。麺が薄く平らなのでその分つゆを吸いやすく、柔らかく仕上がるのです。材料はうどんと変わらないのに、伸ばし方と切り方によってこんなにも違う麺になるんだと、あらためて気づかされるものです。一口一口の美味しさを楽しんでいたら、気づけばダシまでするするっと飲み干してしまうくらい、喉越しのよい麺でした。名古屋にきしめんあり。それを実感できる名店でした。
もっちりとした食感と喉越しの良い麺。1923年創業という老舗の確かな味が楽しめる。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 宮きしめん・きしめん |
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所在地 | 愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1番1号 熱田神宮境内 |
問い合わせ先 | 052-682-6340 | 宮きしめん 神宮店 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://www.miyakishimen.co.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/宮商事 |
食べログ | http://r.tabelog.com/aichi/A2301/A230112/23004355/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g298106-d3336090-Reviews-Miyakishimen_Jingu_shop-Nagoya_Aichi_Prefecture_Chubu.html |
LAST VISIT | 201109 |
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