鍵曲
かいまがり □山口県萩市





<夏蜜柑の香りに誘われ、迷い込んだ道。>
敵の侵入を防ぐために作られた、山口県萩市にある「鍵曲(かいまがり)」。土塀が続く直角の道は、歩いているとまるで迷路のようです。昔ながらの武家屋敷が並ぶ城下町で、歴史のロマンを感じてみませんか。本記事では、鍵曲の魅力やアクセス、実際に訪ねて分かったオススメ情報などを詳しく紹介します。
夏蜜柑の香りに誘われ、迷い込んだ道。
江戸時代の情緒、色濃く残る萩の城下町。その中でも特に有名な観光名所になっているのが鍵曲です。鍵曲とは地名ではなく、正確には戦術的な街路の様式のことで、萩では堀内地区と平安古地区の2ヶ所が有名です。
鍵曲とは城下町特有のもので、道を直角に折り曲げるように壁を作り、それを繰り返してわざと見通しを悪くした街路のこと。城に攻めてきた敵の侵入や尾行を防いだり、さらには迷わせて追い詰めるといった役割がありました。もともとは武家屋敷が立ち並んでいた堀内地区から始まり、平安古地区へも広がったのだそう。どちらも萩を代表する景観として人気があります。

城の防御のために、城下町に直角の曲がり角を連続して設けることで見通しを悪くしたもの。
だまし絵とか、迷路に迷い込んでしまったような感覚。
歩いてみると、これが不思議なことに確かに惑わされて面白いものです。左右の土塀は高く、空以外のものが見えなくなって方向感覚が鈍ります。さらに角を曲がると先に見えるのは壁だけで、一瞬袋小路に迷い込んだような錯覚。だまし絵とか迷路に迷い込んでしまったような、なんだか不思議な不安感が湧くのは確かです。
一部未舗装のままにしてある箇所もあって、当時の様子がありありと感じられて素敵です。さらに平安古地区はかんきつ公園に隣接していて、時期には土塀の向こうに夏蜜柑が見え隠れするところも。ふいに甘酸っぱい香りがする時もあって、夏の汗だくの町散歩に心地よい爽やかさを添えてくれました。

江戸時代の築地塀がそのまま残り、時が止まったかのような独特の景観を作り出している。
photo.
アクセスマップ
■公共交通アクセス
- JR山陰本線「玉江駅」から徒歩約15分(堀内地区の鍵曲まで)
- 萩循環まぁーるバス(西回り)「ミドリヤファーム入口」「平安古南団地」下車、徒歩約5分で鍵曲に到達可能
■車でのアクセス
- 小郡萩道路 絵堂ICから国道490号・262号・県道32号経由で約30分
詳細情報
名称 | 鍵曲 |
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所在地 | 山口県萩市堀内 |
問い合わせ先 | 0838-25-3139 | 萩市観光課 |
休業日 | - |
料金 | 無料 |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | http://www.hagishi.com/search/detail.php?d=100016 |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1023690-d8178769-Reviews-Kaimagari-Hagi_Yamaguchi_Prefecture_Chugoku.html |
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