大浜海岸

おおはまかいがん　□徳島県海部郡美波町

ウミガメの産卵が見られる、美しい砂浜。

徳島南部はリアス式海岸が多いのですが、ところどころに穏やかな砂浜が点在します。大浜海岸もそのひとつで、日和佐浦に面した美しい砂浜。海ガメが産卵するために上陸する砂浜として有名です。また日本の渚100選にも選定されているように、約500mの美しい弓状の白浜と、周囲を取り囲む厳しい海崖、青松に覆われた岩々など、心打つ美しい景色でも知られています。
大浜海岸には5月から8月にかけてアカウミガメが上陸して、主に夜間に産卵するそうです。毎年30頭以上がやってくるそうで、シーズンにはガイドの案内のもと、観察会なども催されます。海岸沿いにはウミガメの博物館「レカッタ」があって、剥製展示などで生態を学べる機会が用意されています。

空の青と、打ち寄せる波の真っ白な波頭。

近くの日和佐八幡神社に車を停め、歩いてすぐのところで迎えてくれるのは海ガメの公衆電話ボックス。この浜のアイドル的な存在で、観光客には絶大な人気。入れ替わり立ち代わり記念写真の主役になって、熱い日差しの中で甲羅がカラカラになっても頑張っています。
堤防の切れ目からのぞく大浜海岸の海は秋晴れの空を映して青く、打ち寄せる波の真っ白な波頭がコントラストを描いています。砂浜に降り立つと波の大きさは予想以上で、こんな波に揉まれながらも大切な卵を産みに上がる海ガメのことを思うと、それはそれは大変なことだと感心してしまいます。

こちらも全身全霊で、その情景を感じようと。

この日は徳島沿岸の波が高く、浜の北側に続く崖には激しく打ち砕ける飛沫が印象的でした。砂浜を歩いていると不意にサーッと伸びてくる白い波に足をすくわれそうになりながら、その崖を眺めます。波は情緒不安定な人間みたいに、その大きさと荒々しさを刻々と変えながら押し寄せ、すでに険しく削り出された岩肌に追い討ちをかけるように厳しく打ち付けます。砕けて宙を舞う巨大な水飛沫は、ダイナマイトが炸裂したかのような激しさと轟音。こちらも全身全霊でその情景を感じようとさせるほどの迫力です。
次はどんな荒波が迫り来るのか、そしてどんな大きな水の爆発を見られるのか。気がつけばその迫力に圧倒されていて、しばらくその光景から目を離すことができなくなっていました。

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称	大浜海岸
所在地	徳島県海部郡美波町日和佐浦
問い合わせ先	0884-77-3617 ｜美波町産業振興課
休業日	-
料金	-
駐車場	無料駐車場
公式サイト	http://www.town.minami.tokushima.jp/kanko/spots/01oohama.html
wikipedia	http://ja.wikipedia.org/wiki/大浜海岸
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121416-d1397331-Reviews-Ohama_Coast-Minami_cho_Kaifu_gun_Tokushima_Prefecture_Shikoku.html
LAST VISIT	200909