水分れ公園
みわかれこうえん □兵庫県丹波市
日本一標高の低い、中央分水界。
かつて城下町として栄え、今も町並みに当時の面影を色濃く残す丹波・柏原。木の根橋などの名所がある駅前の賑わいを背に、北へ4kmほどのところに水分れ公園があります。小川沿いに桜並木が続き、のどかな空気に包まれた、山の麓の傾斜地にある公園です。公園の奥には丹波の自然がそのまま楽しめる散策コースがあり、森林浴や野鳥観察でも人気のスポット。
そしてここは、日本一標高の低い中央分水界としても知られています。中央分水界は日本列島の日本海側と太平洋側を分ける境界、北から南までまるで背骨のように走っている地理学上の線です。日本列島に降った雨は、出口のない湖沼に流れ込む場合を除いて、日本海側か太平洋側かのどちらかに向かって流れてゆきます。その境目は通常高い山の尾根であることが多いのですが、この水分れ公園は標高が95m。そんなに低くてもしっかりと日本列島を南北に分け隔てているのは、なんだか少し不思議な感じがします。
日本一標高の低い中央分水界として知られる。桜の名所でもあり、春には多くの人出で賑わう。
川沿いに桜並木が続く。
艶やかな桜花が公園を彩る。
春らしく、道端に咲くスイセン。
土手にはさまざまな花が自生している。
「日本海へ」「瀬戸内海へ」、運命の分かれ道。
公園内に流れている小川、高谷川。ある地点で二手に別れていて、そこには「日本海へ」「瀬戸内海へ」と書かれた道しるべならぬ、水しるべが立てられています。どちらへもここから約70km。同じ水が別々の海に向かって流れ、長い道のりを経てそれぞれ決められた海原へ注ぐことを考えたら、この分水界はまさに運命の分かれ道。何の変哲もない分岐点ですが、ちょっとドラマチックに見えてきます。
また水分れ公園は丹波地方での桜の名所としても知られています。訪ねた時期はちょうど咲き頃を迎え、淡いピンクに色付いたたわわな枝をせせらぎに映していました。花見客の陽気な声とうららかな晴空、川面でキラキラと反射する陽光。ウグイスの鳴き声も本格的な春の到来を告げ、一年で一番素敵な表情を見せる水分れ公園でした。
左へ流れた水は瀬戸内海へ、右へ流れた水は日本海へ。そんな分かれ道がこの場所。
滝のある親水広場。
水辺も多い公園となっている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 水分れ公園 |
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所在地 | 兵庫県丹波市氷上町石生 |
問い合わせ先 | 0795-82-5911 | 水別れ資料館 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/水分れ公園 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1022835-d7234373-Reviews-Miwakare_Park-Tamba_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 201904 |
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