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奥津湖 奥津湖

photo_by_ぱくたそ

奥津湖

おくつこ □岡山県苫田郡鏡野町
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オススメ度

時間が止まったかのように、静かな湖面。

奥津湖

奥津湖は2005年、吉井川を堰止めた苫田ダムによってできた人工湖です。長年に渡る反対運動もありましたが、結局何百もの家々が湖の底に沈んだ上に完成しました。所々湖面で途切れ、水の中へ沈んでゆくかつての生活道路が印象的で、湖の中に沈んだ村の記憶が漂っているようです。
湖の入口、国道179号線沿いにある「みずの郷奥津湖」では、湖にちなんだ展示や特産物の販売コーナーがあり、奥津湖の玄関口となっています。そこから続く道は奥津湖の周囲をめぐる全長約13kmの周遊道路になっていて、春は桜、秋はモミジに彩られる自然豊かなドライブを楽しめます。

奥津湖のランドマーク的存在、苫田大橋。

奥津湖

休日でもひっそりとしたその道を走ってみます。ゆるやかなカーブが続く湖畔の道から見えるのは、時間が止まったかのように静かな奥津湖の湖面。湖面に集う水鳥、木々には野鳥のさえずり、窓を開けて走りたくなる道です。そして秋晴れの空は紅葉した山々をよりいっそう美しく見せてくれます。澄んだ空と色づく山を映し込み、時折震えるように揺れる水面は、麓よりも早くやってくる冬を感じているかのようでした。
奥津湖のほぼ中央に、東西の湖岸をつなぐ苫田大橋がありました。優美な曲線を描く橋桁と、V字の橋脚とのバランスが美しくて印象的。全長230mのその橋は、奥津湖のランドマーク的存在です。

堤防ひとつを挟んで、静と動の極地があった。

奥津湖

またしばらく車を走らせると、やがて奥津ダムの巨大な堤防が現れます。訪ねた時はちょうど放流が行われている際中で、放水口から巨大な怪物のような水の塊が吹き出していました。谷間に響きわたる轟音、ダム自身を壊してしまいそうなほどの水の勢いは、まさに圧倒されるほどの迫力。堤防ひとつを挟んで、静と動の極地がありました。
このダム、エレベーターで堤防の中に自由に潜入することもでき、ほの暗い通路はちょっとした迷宮を歩くような感覚。行き止まりにあるのは先ほどの放水口です。空中に突き出したガラス張りの展望デッキに立つと、すぐ足元からさっきの水の怪物が爆音とともに吐き出されていて、あらためてその迫力を実感できます。
その轟音に慣れてから外に戻ってみると、相変わらず静寂を保つ奥津湖は、より静かに秋の空を映していました。

photo.

photo_by_ぱくたそ

アクセスマップ

詳細情報

名称 奥津湖
所在地 岡山県苫田郡鏡野町河内、久田下原
問い合わせ先 0868-52-2225 | 奥津湖総合案内所
休業日 -
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト http://www.town.kagamino.lg.jp/kanko/mizunosato/
wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/苫田ダム
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