鬼の洗濯板
おにのせんたくいた □宮崎県宮崎市
青波と年月が刻み込んだ、海の芸術。
鬼の洗濯板は宮崎南部、日南海岸によく見られる岩礁で、通常は青島の周囲のものを指して呼ぶことが多いです。でも堀切峠や鵜戸神宮など、各地の観光スポット周辺でも見ることができ、日南フェニックスロードを走っていると波打ち際のあちこちで遭遇します。
鬼の洗濯板は、1000万年以上前の地層が隆起によって地表に現れたものと言われています。その地層が硬さの違う砂岩と泥岩が交互に体積したものであったため、固い砂岩より柔らかい泥岩の方が早く波に浸食され、現在のような規則的な凹凸になったそうです。
宮崎県南部の海岸沿いによく見られる岩礁。さながら洗濯板のような凹凸が波間に延々と広がる。
「堀切峠」付近から見える鬼の洗濯板。
有名な「青島」も取り囲むように分布する。
干潮時には、沖合い100mまで歩けるところも。
洗濯板なんて今の時代にはなかなかお目にかかれませんが、海面すれすれに見え隠れするその凹凸が巨大な洗濯板に似ていることからそう呼ばれるようになりました。ちなみに一時期までは「鬼の洗濯板」と「鬼の洗濯岩」という二通りの呼称がありましたが、2007年に宮崎県によって「鬼の洗濯板」に統一されたそうです。
潮の満ち干によって現れたり波間に隠れたり、その時々によって様々な表情を見せてくれます。でもやっぱり面白いのは潮が引いた時に歩いてみること。干潮時には沖合い100mまで歩けるところもあるといいます。ちょうど潮が引いた時に訪れた、青島にある鬼の洗濯板の上を歩きました。
隆起して地表に露出した地層のうち柔らかい泥岩層だけが波に浸食され、見事な凹凸が出来上がった。
「青島神社」の赤鳥居と鬼の洗濯板。
まさに自然が創り出した奇勝。
潮溜まりには、多様な生物が戯れる。
実際に鬼の洗濯板の上を散策してみると、蜂の巣のように複雑な模様を描く岩があったり、綺麗な六角形をした岩があったり、それらが規則正しくボーダーを構成している様相はまさに芸術的です。それに潮溜まりには多様な生物、小魚、ヤドカリ、ウニ、イソギンチャクなどが戯れていて、海が残してくれた無数の水槽、小さな小さな水族館のようでした。
干潮時は遠くまで鬼の洗濯板を歩くことができる。無数の潮溜まりができ、多様な生物が見られる。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 鬼の洗濯板 |
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所在地 | 宮崎県宮崎市青島~巾着島 |
問い合わせ先 | 0985-20-8658 | 宮崎市観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | http://www.miyazaki-city.tourism.or.jp/tourism/spot/11.html |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298215-d1817573-Reviews-Onino_Sentakuita-Miyazaki_Miyazaki_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
LAST VISIT | 200808 |
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