こむらさき・鹿児島ラーメン

鹿児島ラーメンの、代名詞的存在。

鹿児島ラーメンの特集では必ずといっていいほど紹介されるこむらさき。バラエティ豊かな鹿児島ラーメンの中でも、特に個性が光るラーメンが人気のお店です。
天文館にある本店は、城壁をイメージしたという印象的な外観。店内の1Fには調理場をコの字型に囲んだカウンター席。2Fにもテーブル席がありますが、カウンターの片隅にかろうじて空きがあったので座ります。立ち上る湯気とテキパキと手際よく調理される様子を見ながら待ちます。

多士済々の鹿児島ラーメンでも特に個性が光る「こむらさき」。天文館に本店を構える。

72時間も煮込むという、白濁の豚骨スープ。

こむらさきは昭和25年に小さな平屋から創業した老舗。台湾出身の初代がこの唯一無二のラーメンを誕生させ、今では2代目、3代目がその味を引き継いでいます。もう半世紀以上も続く味は、元祖と言われる「のぼる屋」とともに鹿児島ラーメンの代名詞的存在ともなっています。
さてそのラーメンですが、スープは72時間も煮込むという手間をかけた白濁の豚骨スープ。最初は塩味と間違うくらい、全体的にあっさりしているんですが、後味に豚骨の旨味がしっかり感じられる特徴的な風味。麺はまるで素麺みたいに細いストレート麺で、柔らかいんだけど確かなコシがある、これまた特徴のある麺です。

72時間も煮込む白濁の豚骨スープはあっさりと飲みやすい。細い麺も特徴的。

こむらさきのラーメンは、他にはない独自の領域。

そして鹿児島産の黒豚を使ったチャーシューがオススメ。たっぷりと載せられていて、奥の深い旨味がたまりません。他の具はキャベツの千切り、干し椎茸というこれまた独特の組み合わせ。そしてそれらが見事に調和して、こむらさきのラーメンは他にはない独自の領域で極められています。好き嫌いは別れるのかもしれないですが、ここまで個性的なラーメンは鹿児島に来たら是非試してみる価値があると思います。

鹿児島産の黒豚チャーシューがオススメ。千切りにしたキャベツがまた良い甘味を出している。

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