豚とろ・鹿児島ラーメン

稀少な素材を使った、とろけるチャーシューが自慢。

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ほんとに口に入れた瞬間にとろけてなくなってしまうようなチャーシューが自慢のラーメン店。豚肉は稀少な部位だけを使用し、味にこだわり抜いたラーメン。比較的新しいラーメン店ながら、今や鹿児島を代表する有名店です。
本店は天文館近くにあります。賑やかな繁華街の雰囲気そのままに、23時くらいに入った店内はまだまだ満席。しばらく待ってカウンター席に座り、活気の中を待ちました。壁にはたくさんのサイン色紙が飾られ、人気店の風格たっぷり。明るい笑い声が方々から聞こえます。

多士済々の鹿児島ラーメン界で、安定の人気を誇る。

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一般的に鹿児島ラーメンと呼ばれますが、他のご当地ラーメンに比べるとこれといった決定的な特徴で統一されているわけではありません。強いて言えばスープは豚骨ベース、麺は中太麺が多いくらいで、基本的には店により様々な特徴があります。久留米や博多、熊本みたいに白濁しないし、具もバラエティに富んでいる感じ。
そんな多士済々の鹿児島ラーメン界で、豚とろラーメンは抜群の人気を誇っています。店名の「豚とろ」とは、一頭の豚から200〜300gしか取れない貴重な部位のこと。首の周りの肉だそうで、チャーシューはその部位だけを使って作られます。驚くほどトロトロで、口に入れると凝縮された旨味だけを残してすぐに溶けてなくなってしまう感じ。これは衝撃的です。

味は意外にあっさりした、豚骨醤油系。

スープは豚骨をベースに醤油で味付けされています。こってりと濃厚な見た目ですが、味は意外にあっさりしています。タマネギをラードで揚げた香味油が香ばしくトッピングされていて相性が抜群。中太のストレート麺は麺そのものの風味が感じられて、スープと絡み合うとまた違った旨味が出来上がります。
店によって多彩な味があるのが鹿児島ラーメンだから、豚とろのラーメンを鹿児島ラーメンのスタンダードとは言えないのかもしれません。でも臭みのない豚骨スープや中太麺は王道だし、僕の中では鹿児島ラーメンのひとつの基準としておきたい、とても旨いラーメンでした。

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