おのころ茶屋
おのころじゃや □宮崎県西臼杵郡高千穂町
NEWS! | おのころ茶屋は残念ながら閉店しました。 |
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高千穂峡の風流を極めた、そうめん流し。
高千穂峡の入口付近、案内所や土産物屋が集まるエリアの一番端っこにあるお店で、高千穂峡名物でもあるそうめん流しの有名店。昭和30年代から風流なこの地で営業する老舗で、店先には昭和天皇が訪れた際の写真が飾られていて風格を漂わせます。
軒先まで迫る渓谷の緑彩、澄んだ岩清水が清々しく、それらの風景を仕上げるのは赤も鮮やかな屋天の傘。そしてそうめんが流れる竹樋が店から付き出すように架けられ、終端からは綺麗で冷たそうな水が絶えず流れていて、見るからに納涼な光景です。
昭和30年代から営業していたという流しそうめんの名店「おのころ茶屋」。惜しまれつつ2016年に閉店した。
近くの玉垂の滝から採る、天然水を使って。
そうめんを頼むとまず竹樋の席に通され、しばらくして一口分のそうめんが流れてきます。8mの竹樋を流れるとなるとこれが意外に速いスピードで、サッと箸を引き上げないと、水の流れに押されたそうめんは箸からほぐれて流れていってしまうんです。でも取り損ねたそうめんは竹樋の最後にざるで受けられているので心配ご無用。一人前が5回ほどに分けて流れてきた後、テーブル席に移動して取り損ねた分をいただきます。今回はそうめん定食を注文したので、おにぎりや惣菜などはテーブルに運ばれてきました。
近くの玉垂の滝から採る天然水を使っていて、その冷たさによって麺はキリッと引き締まっています。ダシは地元産の椎茸、イリコ、昆布、かつおの合わせダシ。椎茸がまろやかさを生み、旨味たっぷりの特製です。他にもヤマメの塩焼きや豆腐田楽、夏期限定という葛餅なども人気のメニュー。
近くの玉垂の滝から採る天然水で流れてくるそうめんが評判だった。
最も日本的な涼み方をしているような気分。
まさに日本の夏という風情が漂う店内の雰囲気の中で、粋な気分でいただくそうめんは格別です。天井に揺れる赤提灯、玉簾を通して聞こえる蝉の声、竹樋を流れる水晶みたいに澄んだ水、そんな色々に囲まれながら、真夏の暑さに熱を帯びた体も徐々に落ち着くように冷めてきます。なんだか日本中で最も日本的な涼み方をしているような気分。そして「夏っていいな」とあらためて気づかされたような、しみじみとした感動でした。
近くには鯉やチョウザメが泳ぐ「おのころ池」がある。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | おのころ茶屋 |
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所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井965-2 |
問い合わせ先 | 0982-72-3931 | おのころ茶屋 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/miyazaki/A4505/A450502/45000506/ |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1121580-d7485000-Reviews-Onokoro_Chaya-Takachiho_cho_Nishiusuki_gun_Miyazaki_Prefecture_Kyushu.html |
LAST VISIT | 200808 |
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