トンネルの駅
とんねるのえき □宮崎県西臼杵郡高千穂町
線路のないトンネルに並ぶ、無数の樫樽。
山あいの道を爽快に走っていると、高千穂峡からほどなくの道端に突然蒸気機関車が現れます。こぢんまりとした小さめの機関車。すると横には真っ赤な電車も。ふらっと立ち寄ったのがトンネルの駅でした。
トンネルの駅は地元の酒蔵が運営する観光施設ですが、名前から連想される通り、道の駅のような施設です。地元の特産品や工芸品などが豊富に売られていて、特に焼酎の試飲コーナーが大人気。
廃線となったトンネルを活用した観光施設。道の駅のような役割も果たしている。
廃線となったトンネルを、そのまま流用した酒蔵庫。
敷地内にあるあの赤い列車はレストランとして利用されています。駐車場脇には岩壁から立派な滝が流れ落ちていて、なかなかバラエティに富んだ楽しみがあるスポット。そしてその極めつけなのが、廃線となったトンネルをそのまま流用した酒蔵庫です。
「葛原トンネル全長1115m」と銘板のあるこのトンネルには、ちょっと悲しい歴史があります。旧国鉄時代、延岡から高千穂まで走っていた高千穂線を延伸して、熊本県高森町まで結ぶ九州横断鉄道なる計画がありました。しかし工事中に熊本側で大きな事故があり、計画全体が頓挫してしまいます。それまでに貫通していたトンネルは結局使われないまま残されてしまいました。
敷地内にある「天孫降臨の滝」は高さ18mの人工滝。
トンネルの中は無料で見学できる。
「トンネルの駅」には列車も展示されている。
ウィスキーのような琥珀色と香りを纏う、特別な焼酎。
どうしようもなく放置されていた葛原トンネルですが、一年を通じて17℃、湿度が70%という安定した環境が焼酎の長期貯蔵に向いているということで、今日のように使われることになりました。
トンネルの入口は開け放たれているんですが、一歩入っただけでひんやりとした冷気が漂っています。やや下り坂になったずっと奥までまっすぐに続いているトンネルの壁には、ずらりと整列して積み上げられた樫の樽。入口近くの樽には1980年の刻印がされていました。その中身が焼酎。樫の樽で年月を経た焼酎は、ウィスキーのような琥珀色と香りを纏うそうです。
常時樽1500本、一升瓶20000本が貯蔵されているそうで、薄暗いトンネルの中に整然と並ぶ様子は圧巻です。その焼酎は敷地内にある売店で購入することができ、なかなかの人気ぶりのようでした。
トンネルは涼しく温度が一定であることから焼酎の貯蔵庫として使われている。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | トンネルの駅 |
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所在地 | 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字下野字赤石2221-2 |
問い合わせ先 | 0982-73-4050 | トンネルの駅 |
休業日 | 無休 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | http://tonnerunoeki.com/ |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121580-d1424736-Reviews-Tunnel_Station-Takachiho_cho_Nishiusuki_gun_Miyazaki_Prefecture_Kyushu_Okinawa.html |
LAST VISIT | 200808 |
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