らっぱや大谷商店
らっぱやおおたにしょうてん □鳥取県鳥取市
思い出の味がする、昭和連綿とした鯛焼。
週末でも人がまばらな、静かな商店街から一歩奥に入った、さらに静かな場所。路面に降り注ぐ日差しの音まで聞こえそうな静けさの中に、大正時代に創業したというらっぱや大谷商店が佇んでいます。夏は緑色のテントに葦簾が立て掛けられ、なんだか懐かしい気持ちになる店構え。店主がずっと大切にしてきたものがにじみ出ているような、温かい印象がする外観です。店内で食べることもできるように、小さな椅子と小さなテーブルがひっそりと置かれています。
この店で是非いただきたいものが、小振りなサイズの体ににたっぷりの餡を包んだたい焼きです。手の平にすっぽり収まってしまうくらいの大きさのたい焼きは、生まれて間もない子鯛のような可愛らしさ。けどその小さな体には、店主のこだわりと経験がたっぷり詰まっています。
photo_by_sota_CC_BY-SA_2.0_from_flickr.com
昭和のアニメにでも出てきそうな佇まい。長い暖簾が印象的。
小さくて甘いたい焼きは、優しい味。
昭和29年に鳥取の町を襲った大火で、らっぱや大谷商店も焼けてしまったそうですが、たい焼きの焼型だけは命からがら持ち出したという逸話も。そんな風に昔ながらの味を守り続けているというそのたい焼きは、皮は全体的にパリッと仕上がっていて香り豊か。北海道産の小豆を使用した手作り自慢の餡は、ちっちゃな鯛には不釣り合いなくらいずっしり入っています。ちゃんと尻尾の先まで。あっさりとした甘さがほどよく、香ばしい皮との相性が抜群です。
年を召された店主が、小さな窓から焼きたてのたい焼きを渡してくれます。手渡される瞬間、なぜかふと子供時代に戻ったかのような懐かしさが込み上げ、小さくて甘いたい焼きは優しい味がしました。
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小さな鯛焼は子鯛のような可愛らしさ。その小さな体には店主のこだわりと経験がたっぷり詰まっている。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | らっぱや大谷商店 |
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所在地 | 鳥取県鳥取市川端2-112 |
問い合わせ先 | 0857-22-5634 | らっぱや大谷商店 |
休業日 | 月曜日 |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | http://r.tabelog.com/tottori/A3101/A310101/31000305/ |
トリップアドバイザー | - |
LAST VISIT | 200705 |
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