室戸青年大師像

室戸岬に立つ、若き日の弘法大師。

青年とは19歳の弘法大師のことです。その年の頃、彼が修行を行い、そして悟りを開いたのがこの室戸岬近辺でした。そのことを記念して、1984年に信者や有志の寄進によってここに室戸青年大師像が建てられました。高さは21mもある巨大な立像です。
山の中腹に立つ若き日の弘法大師は、南国の明るい太陽に照らされ、真っ白でぴかぴかに映えて見えます。その眼差しはきりっとした目で遥か太平洋の海原へ向けられています。

photo_by_Dokudami_CC_BY-SA_4.0_from_Wikimedia_Commons

弘法大師が悟りを開いたと言われるは、室戸岬の御厨人窟。そのことを記念する像が1984年に建てられた。

弘法大師が悟りを開いたこの地で、追体験する。

いつの間にか出来上がっていた弘法大師のイメージ、それよりもがっしりした体型。それは地にしっかりと足を踏みしめ、志を叶えんとする力強さを感じさせます。大師の視線の先、途方もなく広がる太平洋を眺めていると、知らず知らずのうちに物思いに耽っていました。
遠く町から離れ、最果ての雰囲気が漂う室戸岬。陸の孤島の感傷的な風景は、彼が悟りを開いたのを追体験できるような、神々しく威厳のある光景でした。

付近から望む室戸の海はとてつもなく大きく、最果ての雰囲気が漂っていた。

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