入江泰吉記念奈良市写真美術館
いりえたいきちならししゃしんびじゅつかん □奈良県奈良市
半世紀に渡って奈良を撮り続けた、巨匠の集大成。
奈良にはたくさんの美しい風景があります。自然であったり、古刹であったり、町の風景であったり、人々の暮らしであったり。それらの奈良の美しい瞬間を、写真を通して伝え続けた写真家、入江泰吉を記念して1992年に建てられた写真美術館です。奈良公園から少し南へ歩いた、昔ながらの住宅街の中に建てられています。すぐ隣には国宝十二神将立像で有名な新薬師寺。建物は黒川紀章による設計で、歴史的な環境に調和しつつも独自の意匠を完成させた外観も特徴です。
奈良の美しい瞬間を撮り続けた入江泰吉を記念して1992年に開館。建物は黒川紀章による設計。
作品に表される、情感と陰影の美。
館名にもその名が刻まれている入江泰吉氏は昭和時代に多くの作品を残した写真家。志賀直哉や棟方志功らとともに「天平の会」でその感性を磨き、その作品に表される情感と陰影の美を求める姿勢が評価され、特にほぼ半世紀に渡って撮り続けた故郷でもある奈良の風景写真が有名です。
生前のうちにすべて奈良市に寄贈されたその写真はどれも奈良を題材にした心打つ風景写真で、入江泰吉が捉えた何気ない町に潜む美景から圧倒するほどの絶景まで、全8万点にも及ぶ作品が収蔵されています。大和路の風景、仏像、行事などが季節ごとにテーマを添えられた、珠玉のコレクションが鑑賞できます。
ほぼ半世紀に渡って撮り続けた、故郷でもある奈良の風景写真が展示されている。
鮮やかに切り抜かれた、古都の情景の数々。
展示室の大部分は地下室になっていて、行灯風の照明が醸し出すしっとりとした明るさは雰囲気もたっぷり。壁に掲げきれない作品も、ハイビジョン画面のギャラリーで鑑賞することもできます。もちろんここでは紹介できないんですが、心の琴線に触れるような素晴らしい写真ばかりです。鮮やかに切り抜かれた古都の情景の数々は奈良を写したどの写真家よりも躍動感に溢れていて、しかし奈良という場所の持つ侘とかセンチメンタルな部分もしっかりと写し込んだ作風はまさに傑作揃いです。奈良通の人たちさえ見たこともない絶佳の景色の数々を堪能できる、素敵な写真美術館です。
奈良通の人たちさえ見たこともない絶佳の景色の数々を堪能できる、素敵な写真美術館。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 入江泰吉記念奈良市写真美術館 |
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所在地 | 奈良県奈良市高畑町600-1 |
問い合わせ先 | 0742-22-9811 | 入江泰吉記念奈良市写真美術館 |
休業日 | 月曜日、祝日の翌日、年末年始 |
料金 | 大人:500円、高校・大学生:200円(土曜日無料)、小中学生:100円(土曜日無料) |
駐車場 | 敷地内無料駐車場あり |
公式サイト | https://naracmp.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/入江泰吉記念奈良市写真美術館 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d4809752-Reviews-Irie_Taikichi_Memorial_Museum_of_Photography_Nara_City-Nara_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200807 |
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