七子峠

見下ろすＶ字谷の先に、太平洋を眺める。

国道56号線にある、高知を西と東に分ける標高約300mの峠。七つの集落があったからとも、七つの峠茶屋があったからとも言われているその峠は、七子峠と呼ばれています。
峠の東側では難所・久礼坂の急坂急カーブの連続。逆に峠の西側は緩やかに長い坂になっています。バイクを走らせていた時、ふと左手の崖の下に見えた段々畑には、ぽっかりとスポットライトを当てたように日が差しているのが綺麗でした。

七子峠より東側を見た景色。この時はまだ高知自動車道の開通前で、四国一の高さを誇る大坂谷橋は架かっていなかった。

空とほとんど同じ色をした、青い海が見える。

峠にはここが七子峠である標識と、ドライブインがあります。ここからの眺望が有名で、緑の深い山々の連なる向こうに、久礼湾、太平洋の海原を見ることができます。海に向かって伸びるＶ字の谷間には見え隠れする田畑や集落が見下ろせ、変わることなく営まれる人々と自然との関わりが感じられます。
真夏の暑い一日、麓と比べると涼しく澄んだ峠の空気に体を休めながら、やや霞んだ景色の奥の方、空とほとんど同じ色をした青い海が見えるのが印象的でした。

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