高松塚古墳
たかまつづかこふん □奈良県高市郡明日香村






解き放たれた、遥か古代からのタイムカプセル。
飛鳥時代、古代ロマン溢れる明日香の地を代表する古墳としてあまりにも有名です。その名を世に知らしめたのは、1972年に発見された極彩色の壁画の発見でした。特に色鮮やかな西壁の女子群像は、必ずといえるほど歴史の教科書にも登場するもので、日本人にはとても馴染みのある壁画です。
高松塚古墳は直径約20mほど、高さも約5mほどの小さな円墳で、披葬者も特定されていない藤原京時代の古墳です。復元工事が進んでいますが、元々は全体を木立に覆われた、こんもりとした雑木林のような様子でした。地元の方が農作物の貯蔵にと穴を掘ったところ、その奥に古い切石を見つけたのが発端。その石室に眠っていたのは、考古学史上まれに見る大発見と言われるほどの、1300年を超えて鮮やかさを放つ美しい壁画でした。その後ほどなく国宝に指定された高松塚古墳は、国家プロジェクトとして発掘が進められました。

藤原京時代の古墳で、直径約20mほど、高さも約5mほどの小さな円墳。披葬者も特定されていない。
「飛鳥美人」の名で知られる女子群像。
石室内「飛鳥美人」の名で知られる先の女子群像が描かれています。遥か古代からのタイムカプセルが、華麗に解き放たれた瞬間でした。
2002年からの調査の結果、想定外の劣化が見つかったため、現在は石室を解体した上での修復・保存作業が進められています。完了後はもとの場所に戻される予定。高松塚古墳そのものはすでに復元が終わり、飛鳥時代の面影を伝えています。
高松塚古墳の周辺は国営飛鳥歴史公園として整備されていて、道を挟んだ向かいには飛鳥歴史資料館があり、明日香地域の史跡や歴史の見ごたえある展示が楽しめます。また有名な「鬼の雪隠(せっちん)」「鬼のまな板」と呼ばれる謎の巨大石造物があるのもこのあたり。どこかミステリアスな想像をかき立てられるのも、明日香の歴史探訪ならではの楽しみ方です。

石室内の「飛鳥美人」の壁画は特に有名。1300年を超えて鮮やかさを放つ美しい壁画で、国宝に指定された。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 高松塚古墳 |
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所在地 | 奈良県高市郡明日香村平田439 |
問い合わせ先 | 0744-54-3340 | 高松塚壁画館 |
休業日 | 無休 |
料金 | 壁画館入館250円 |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | https://www.asuka-park.jp/area/takamatsuzuka/tumulus/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/高松塚古墳 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121322-d1743448-Reviews-Takamatsuzuka_Tomb-Asuka_mura_Takaichi_gun_Nara_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200507 |
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