信楽焼
しがらきやき □滋賀県甲賀市
1200年を超えて伝わる美意識と、たぬきの秘密。
たぬきの焼物がシンボルの信楽焼。そもそもこのたぬき、信楽の歴史に比べるとその出生は遅く明治時代。たまたまある陶芸家が作って並べたものを、昭和天皇がたいそう感銘され歌を詠んだことから全国に知れ渡ったそうです。「他を抜く」たぬきは商売繁盛の縁起物として店の軒先に置かれることが多く、徳利と通帳を抱え、編み笠かぶった首をかしげているひょうきんな姿はお馴染みです。今や信楽焼のマスコットとして大活躍。駅や町のあちこちで迎えてくれます。
日本六古窯に数えられる信楽焼。信楽駅に降り着いた瞬間から、その世界観と出会う。
ひとつの作品の中に、「わび」「さび」が表現される。
信楽は古くから陶芸が盛んで、日本六古窯に数えられます。かつてこの地の近くに、聖武天皇が紫香楽宮を造営した時に瓦を焼いたのが始まりと言われています。それははるか1200年以上も昔のこと。その後の桃山時代、茶道が発展するのに合わせて、その中心地であった京都に近いことから信楽焼は重宝され、その技術や美しさが磨かれてゆきました。
信楽焼の特徴は、その良質な土と登窯で焼成する方法がもたらす、素朴で暖かみのある表情です。釉薬をかけない土と薪を焚いた火の出会いは、ほの赤い緋色と、灰が溶けることによってビードロのような光沢となる自然釉、そして気まぐれに散らばる黒褐色の焦げを作り出します。それらの調和で、ひとつの作品の中に「わび」「さび」が表現されるのが信楽焼の独特。
良質な土と登窯で焼成する方法がもたらす、素朴で暖かみのある表情。ひとつの作品の中に「わび」「さび」が表現される。
山の斜面を利用した、巨大な登窯で。
晩秋のある日、バイクに乗るのもそろそろ辛い寒さの時期。今回は宗陶苑という窯元を訪ねました。国内最大級という、山の斜面を利用した巨大な登窯で、昔ながらの製法を守り続ける窯場です。2時間ほど苦心して練り上げたビアカップは、後に丁寧に仕上げられて手元に届きました。信楽には約30ほどの窯元があり、それぞれに体験教室が開かれたりしていて楽しめます。また町の中心には信楽伝統産業会館があり、天平時代から近代のものまで一同に集められた信楽焼の展示も行われています。町の北部に広がる丘まで一足のばして、陶芸の森もおすすめです。
今回は巨大な登窯で、昔ながらの製法を守り続ける窯場「宗陶苑」の体験教室に。
ここでもタヌキたちがお出迎え。
信楽焼の良質な土を使って、、、
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 信楽焼 |
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所在地 | 滋賀県甲賀市信楽町 |
問い合わせ先 | 0748-82-2345 | 信楽町観光協会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | http://www.e-shigaraki.org/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/信楽焼 |
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LAST VISIT | 200410 |
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