俳聖殿
はいせいでん □三重県伊賀市
松尾芭蕉の姿を表したという、ユニークな建物。
伊賀上野城を中心とした上野公園の中に建てられている俳聖殿は、上野が出生地である松尾芭蕉を記念した建造物です。生誕300年にあたる昭和17年に建てられました。長い歴史の中では比較的新しい建物といえますが、その歴史的意義は大きく、2010年には国の重要文化財に指定されました。
この俳聖殿、一度見たら忘れないくらい、外観がとてもユニーク。全体のシルエットがずんぐりとしていて、かわいらしい形です。木造2層の塔のような建物は、1層目が八角形、2層目は円形。それぞれの屋根はも同じように八角形と円形で、総桧皮葺になっています。100年近くの時を経て、全体的になんとも風情のある落ち着いた色をしています。
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昭和17年建築の建物は、松尾芭蕉の旅姿をイメージした外観に仕立てられたもの。
建築美術としての傑作とも言われる。
何故こんな形をしているのかというと、なるほど、松尾芭蕉の旅姿をイメージしたものなのだとか。あの2層目のどんぐりの笠のような丸い屋根は芭蕉の笠、その下に掲げられた木額は芭蕉の顔を表すといいます。さらに1層目の屋根は簑と衣装、建物は足を表現し、一番外側に出ている柱は杖を表しているそうです。
こんな風に一人の旅人と建築をひとつのものとして表現された建物は他に類例がなく、建築美術としての傑作とも言われる俳聖殿。緑深い公園内、木立に囲まれ悠然と佇んでいる姿は芭蕉をオーバーラップさせながら見ると趣もひとしお。「旅に病んで、夢は枯れ野を、駆けめぐる」一生を旅に生き、旅を愛し、そしてその思いを俳句に込めて生涯を駆け抜けた俳聖・松尾芭蕉。この俳聖殿を目の前に、自分もそれくらい旅に没頭できたらな、なんて少し思ったものでした。
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一生を旅に生き、その思いを俳句に込めて生涯を駆け抜けた俳聖・松尾芭蕉を彷彿とさせる。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 俳聖殿 |
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所在地 | 三重県伊賀市上野丸之内117-4 |
問い合わせ先 | 0595-21-3148 | 伊賀文化産業協会 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 周辺有料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/俳聖殿 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1015945-d1369182-Reviews-Haiseiden-Iga_Mie_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200507 |
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