東有年・沖田遺跡公園

太古の暮らしを想像させる、遺跡公園。

赤穂の山合の田園風景の中、国道２号線を走っていると、忽然と幾つかの藁葺き住居が見えます。東有年・沖田遺跡公園は、弥生時代や古墳時代の人々の生活を今に伝える、住居の博物館。この地からは約3500年前という縄文時代から、約600年前の室町時代までの幅広い時代の遺構や遺物が見つかっていて、特に貴重な史料となった弥生・古墳時代の住居が、発見された遺構を基に復元展示されています。
無料で解放されている敷地内には、全部で６つの復元住居があります。地面からツンと飛び出したような竪穴式住居が整列していて、ひとつだけ高床式住居があります。それぞれ中にも入れるようになっていて、往古の人々の生活を想像させてくれます。

秋には、延々と広がるコスモスだけの世界も。

ふと裏手に回ると、秋の収穫も終えた田んぼは一面のコスモス畑になっていました。赤白ピンクの入り混じった延々と広がるコスモスだけの世界。秋の桜とはよく表現されたもので、艶やかに咲き匂う様子は、少し冷たく感じられる秋風の中でも心に暖かさを呼び覚ませてくれます。空を見上げると雨を降らそうか降らせまいか思案顔の曇り空でしたが、ここだけには太陽の光が差し込んだような不思議な、コスモス畑はどこか春めいた明るさを辺りにもたらしていました。

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