SLやまぐち号
えすえるやまぐちごう □山口県吉敷郡小郡町~島根県鹿足郡津和野町
汽笛が旅の醍醐味を語る、C57「貴婦人」。
国鉄山口線からSL機関車が姿を消してから6年後。1979年から再び新山口駅から津和野駅までの全長62.9kmを走るようになったSLやまぐち号。約2時間のレトロな列車は、車窓からの景色に混じり入る汽笛が旅情を誘う素敵な時間です。
使われている機関車は「貴婦人」の愛称で親しまれ、全国の主要路線で活躍したC57です。5両編成のレトロ客車は、明治風、大正風という感じで時代ごとの内装がなされ、最後尾には開放式の展望車が繋がれています。
あいにくの雨模様の中となったのですが、山合いの田園風景の中で機関車がやってくるのを待ちました。しばらくして周りの山にこだまする甲高い汽笛がうっすらと聞こえてきてます。汽笛以外は小雨の音が聞こえるくらいで、やがて汽笛音が近付いてくるのが分かります。同時にレールから車輪の軋む音が糸電話のように鳴り始めます。貴婦人はまだ見えません。
photo_by_山口県Photo素材集
3月から11月までの週末と祝日に、1日1往復のみ運行されている。「貴婦人」の愛称で親しまれたC57が走る。
SL機関車が、「夢」を運んでいるのを感じる瞬間。
そしてもう一度大きな汽笛が鳴って、カーブを回ってSLやまぐち号が姿を現しました。雨のせいでよく黒光りする華麗な機関車は、それから一瞬で目の前を通りすぎて行き、後には小気味いいドラフト音とほのかな石炭の匂い、そしてもくもくと濃密な煙だけが残されていました。
実は今までSL機関車が走る姿を見たことはなかったんですが、経験上で想像していたのと全く同じ音だったのにびっくりしました。煙を吐きながら近付いてくるSLって、何かグッとなるくらい、格好いいものでした。それは確かにSL機関車が、「夢」を運んでいるのを感じた瞬間でした。
photo_by_山口県Photo素材集
新山口駅から島根の津和野駅まで、山間部を勇ましく駆け抜ける。
雨の中、SLやまぐち号が勇壮に走りすぎてゆく。
復路は間近から見ることができた。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | SLやまぐち号 |
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所在地 | 山口県吉敷郡小郡町大字下郷1294(新山口駅)~島根県鹿足郡津和野町後田(津和野駅) |
問い合わせ先 | 083-972-6955 | JR西日本山口地域鉄道部 |
休業日 | 運行:3~11月の土日祝、お盆期間 |
料金 | 大人1620円、小人800円(新山口~津和野、片道) |
駐車場 | 有料駐車場 |
公式サイト | http://www.c571.jp/ |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/SLやまぐち号 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298129-d7147570-Reviews-Sl_Yamaguchi-Chugoku.html |
LAST VISIT | 200505 |
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