柿田川湧水群
かきたがわゆうすいぐん □静岡県駿東郡清水町
宝石のように美しい、富士山からの贈り物。
静岡県東部には、富士山からの恵みで美しい水が湧き出している場所がたくさんありますが、この柿田川湧水群もそのひとつ。その清冽で豊かな水量のおかげで、「湧き間」と呼ばれる湧出口の周囲は驚くほど生き生きとした森が広がっています。その一帯は、柿田川公園として整備され親しまれています。
名水百選にも選ばれているその美しい湧水は、遠く40km離れた富士山からの伏流水。地下を流れ時間をかけて濾過された澄んだ水が、実は国道1号線のすぐ脇に忽然と湧き出しているんのです。一日に100万トンという水量は東洋一と言われ、また「湧き間」から始まる柿田川は1.2km先で狩野川に合流し、日本で一番短い一級河川として知られています。
約40km離れた富士山からの伏流水が、長い年月をかけてたどり着き湧き出す場所。その量は1日に100万トンとも言われる。
大量に湧き出した水は、ここから川となって流れてゆく。
豊富な水量によって育てられる植生も豊か。
「湧き間」には、サファイアブルーの水を湛える。
柿田川公園内では各所から水が湧出しており、「湧き間」ではまさにサファイアのような鮮やかなブルーをした水を見ることが出来ます。それは今まで見たどんな青色より美しい、吸い込まれそうな青色。もちろん水自体は無色透明なんですが、不純物の少ない水は深さを増すと青色以外の光を遮ってしまうことによってこんなに美しい青色をしているのだそうです。
湧き出した水は周囲の木々に煌めくほど綺麗な緑色をもたらし、空気を澄ませ、様々な動植物を育み、やがて一筋の川となって下ります。
柿田川公園では随所に「湧き間」と呼ばれる湧水口がある。清冽な水は名水百選に選ばれている。
湧き間は常に一定の水量で、決して枯れることはない。
川の底にも、円形の湧き間が見える。
水の音を聞きながら、心地良い森林浴を。
とにかく柿田川湧水群を囲む豊かな森の中を歩くと、外とは全くの別世界で、水は命の源であることを痛感せずにはいられません。石段に生える名もなき雑草さえも、潤った葉を広げ、跳ねるような色で育っています。木漏れ日が差すと、ほの暗く涼しかった木陰もほっとするような暖かさをたたえ、水の音を聞きながら心地良い森林浴を楽しむことができました。
公園の中は遊歩道や展望台などが整備され歩きやすいですし、駐車場横には湧き水を飲める蛇口もあります。「泉の館」という施設では名水を使って作られる豆腐や蕎麦が食べられ、休憩所もあり、半日くらいかけて贅沢に美しい水に戯れたい公園です。
柿田川湧水群を囲む豊かな森は、外とは全くの別世界。水は生命の源であることを実感させられる。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 柿田川湧水群 |
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所在地 | 静岡県駿東郡清水町伏見72-1 |
問い合わせ先 | 055-981-8239 | 清水町地域振興課 |
休業日 | 無休 |
料金 | - |
駐車場 | 敷地内無料駐車場あり |
公式サイト | http://www.town.shimizu.shizuoka.jp/category10017815.html |
wikipedia | http://ja.wikipedia.org/wiki/柿田川 |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g1121211-d1312910-Reviews-Kakitagawa_Park-Shimizu_cho_Sunto_gun_Shizuoka_Prefecture_Chubu.html |
LAST VISIT | 200705 |
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