竹林の道
ちくりんのみち □京都府京都市
青竹の林に続く竹穂垣、風雅を極める嵯峨野の道。
嵐山の代表的な風景としても度々紹介される竹林の道。約300メートルの小径の両側を、真っ直ぐ伸びた青竹の林、それを囲むように竹穂垣が続きます。道は昼でもほの暗く、ひんやりとした空気が満ちています。辺りはしんと静寂で、風が吹いた時に竹藪がサラサラと音を立てるのが、この道で聞こえる全ての音色。特に朝なんかは、世界中の平和と世界中の静謐を集めてきたような、まるで追憶の中みたいな時間が流れます。
大河内山荘から野宮神社まで続く、風光明媚な竹林の道。普段は観光客が多いが、早朝の静けさは格別。
ここは、貴族の別荘や庵が立ち並んだ場所。
竹林の道がある一帯は嵯峨野と呼ばれ、平安時代から貴族の別荘や庵が立ち並んだ場所。かつて風雅を極めた気質は、今もこのあたりには漂っているようで、どことなく足取りも緩やかに、そして優雅な気分にさせてくれます。
時々、竹林から木漏れ日が差します。それは格子を通ってきた光のように、幾つもの細い線になって小径を照らします。京都の古い町屋に差し込んだ日差しを連想させるそれは、歩き進むたびにキラキラと角度を変え、まるで巨大な光のオブジェのようです。
目の前に延びる道は、芸術的なまでに美しいカーブと起伏を持っていて、ピンと張られたピアノ線みたいな青竹の直線との対比が、絶妙なバランスで視覚を魅了します。するともう別世界。京都でもない竹林の道でもない、どこか別の幻想の世界にスリップしたような感覚がやってきます。
竹林の管理は大変手間がかかると聞くが、いつ訪れてもここには美しい景観がある。
歩いている間に出会う、静かなる感動。
わずか300mばかりの道ですが、歩いている間に出会う静かなる感動はじわじわと心に蓄積されてゆきます。この上なくしっとりとした流れの時間と、まるで別世界のような雰囲気の中を歩き終えると、タイムマシンに乗ったように時間の感覚がなくなってしまったのでした。
竹林の道沿いには、世界遺産・天龍寺、野宮神社、大河内山荘などの名勝が並び、歴史散策もまたこの道の楽しみのひとつ。秋に催される京都花灯路には、ライトアップされる竹林の道もまた素敵な夜道として人気です。
竹林と小径の境には竹穂垣が設けられ、美観と管理の両面で役目を果たしている。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 竹林の道 |
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所在地 | 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田渕山町 |
問い合わせ先 | - |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | なし |
公式サイト | - |
wikipedia | - |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298564-d1497822-Reviews-Bamboo_Street-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html |
LAST VISIT | 200611 |
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