鎧岳

山容は、ノッポさんも顔負けの山高帽子。

この山に登ったことはありません。確かに登ることもできる山なんですが、独特な山形を眺めるだけでも十分に訪れる価値のある山です。麓から見ると、登山道は果たしてどんなに険しい道なのかと想像するくらい、個性的な形をしているんです。まるで山高帽のような形ですよね。

曽爾高原から望む。手前の断崖絶壁のようなシルエットが鎧岳。標高894mで、兜岳・屏風岩と合わせて「曽爾三山」と呼ばれる。

そう見えるのは、ある場所からだけ。

奈良県曽爾村にある鎧岳です。標高は891m。写真のようにトンガって見えるのはある一定の方角から見た時だけなんですが、だからこそそのひとつ場所を探すのも楽しいわけです。その場所には小さな橋があります。欄干沿いにバイクを停め、サドルにまたがったまま緑のトンガリを眺めます。岩肌のむき出しになった部分は迫力満点で、まさにそびえ立つという言葉がピッタリな、壮麗なる山です。

photo_by_coniferconifer_CC_BY_2.0_from_flickr.com

南側斜面には垂直の岩壁が剥き出しになっている。このあたりでよく見られる柱状節理で、豊かな森との対比が印象深い。

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