商船三井ビルディング
しょうせんみついびるでぃんぐ □兵庫県神戸市
圧倒的な存在感、神戸旧居留地のランドマーク。
神戸旧居留地の歴史的名建築の中で、最も大きな建物のひとつ、商船三井ビルディング。エリアのシンボルとして、昔も今も堂々たる偉容を誇っています。1922年に竣工しましたが、その規模や構造、また細部の意匠へのこだわりなどは当時としては驚愕の大事業でした。そしてやがて大正時代を代表する名建築として、時代を超えた今でも輝きを放っているのです。
100年以上、今も現役のオフィスビル。
商船三井ビルディングは当初から、一貫してオフィスビルとして活躍してきました。そして100年以上経った今もそれは変わらず、現在もなんと約80社が入居しているのだそう。このような古いオフィスビルは、基本的に内部へ入ることが出来ない場合が多いです。大阪の綿業会館など、素敵な外観に惹かれて中をしっかり見たいのに入れない建物は多いのです。ツアーに予約したり、一定の期間で公開されることがあったりするので、うまく予定を合わせてようやく見られる感じ。この商船三井ビルディングもそうで、1階の店舗を除いて普段は中に入ることができません。
数々の名建築を残した、巨匠の作品。
旧大阪商船神戸支店として建設されたこのビルは、7階建て+地下1階。当時としては高層ビルであり、大変注目を集めた建物でした。
設計は渡辺節氏。大阪ビルヂングや綿業会館など、数々の名建築を残した巨匠です。広島の世界平和記念聖堂などを手がけた村野藤吾も、渡辺節の元で本件に関わったと言われます。
豪胆さと、繊細さが調和する。
国道2号線の交差点に面した建物角には曲線を用いて、エントランスも角に設けられてらいます。外壁の1階部分はルスティカ積みと呼ばれる石積みで、豪胆な印象。対して2階以上は優美で繊細なテラコッタ装飾が施され、全体としてはそれらが見事に調和してビルとしての美しさ、華やかさを醸し出しています。アメリカン・ルネサンス様式と呼ばれるこのビルを完成させるために、一部の建築資材は海外から調達したそうです。
阪神淡路大震災でも、ほぼ無傷だった。
また構造設計は「耐震構造の父」と呼ばれる内藤多仲氏が行ったもの。後に東京タワーや通天閣を手がけた巨匠です。竣工から70年を経た1995年阪神淡路大震災でも外壁の一部が破損した程度で、構造体としてはびくともしなかったそうです。築100年を超えても屈強な躯体で、今なお神戸旧居留地のランドマークとして君臨しています。
photo.
アクセスマップ
詳細情報
名称 | 商船三井ビルディング |
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所在地 | 兵庫県神戸市中央区海岸通5 |
問い合わせ先 | 078-321-0041 | 商船三井興産(株)神戸支店 |
休業日 | 年末年始 |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | ー |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/商船三井ビルディング |
食べログ | ー |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298562-d12260038-Reviews-Shosen_Mitsui_Building-Kobe_Hyogo_Prefecture_Kinki.html |
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