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きさん・芋川うどん きさん・芋川うどん

きさん・芋川うどん

きさん・いもかわうどん □愛知県刈谷市
公式HPwikipediaトリップアドバイザー食べログ
オススメ度

絶品の麺は、きしめんのルーツ。

「芋川うどん」という、聞きなれないジャンル。それもそのはずで、愛知県刈谷市のごく限られたお店でしか食べることのできないメニューです。この辺りは江戸時代には芋川という地名で、『東海道中膝栗毛』や『好色一代男』などの書物にも名物料理として登場していたりすることから「芋川うどん」と銘打たれています。平たいうどんであり、名古屋名物きしめんのルーツとも言われていて、それを確かめに行きました。

きさん・芋川うどん

芋川うどんを復活させた、地元の名店。

そのお店は刈谷市中部の住宅街の外れにある「きさん」という店で、車でないとアクセスがしにくい場所。でもかなり有名なお店のようで、店内には有名人のサインもたくさん掛けられています。木の温もりを感じる空間で、石臼で挽いた本格的なそばやこだわりの味噌煮込みうどんなどを提供する人気店。そしてこの店の名物のひとつが、芋川うどんです。
実はいもかわうどんは江戸時代までは郷土料理として親しまれていましたが、明治以降になると忘れ去られていたようです。それを地元の町おこしの一環として2000年代に復活させたのだそうです。その取り組みを実践したのが、まさにこのお店なのです。

きさん・芋川うどん

普通のきしめんより、数倍美味しい。

深めの丼に入って登場の芋川うどん。やはりその麺は特徴的で、きしめんのごとく平べったく幅のあるうどんです。色がやや薄褐色で、これは小麦を皮に近いところまで挽いた全粒粉を使っているから。また荒目に挽いてありそのおかげで適度な噛みごたえも生まれ、さらに小麦の風味も際立っています。イメージするきしめんほどツルツルしておらず、表面に凹凸を感じられる食感もまた美味。太さや厚さもわざと不揃いにしてあり、それがまた味に絶妙な変化を生み出します。正直、普通のきしめんより数倍美味しいです。世の中のきしめんを全部芋川うどんに替えてしまえばと思えるほど。深い香りと甘味を湛えたお出汁も秀逸で、一緒に炊き込まれた鶏肉とネギの旨味が溶け込んでいます。

きさん・芋川うどん

地元産の材料を使う、店主のこだわり。

芋川うどんは昔はキジの肉を使ったらしいことから「きじめん」と呼ばれ、それが名古屋に伝わり「きしめん」になったそうです。店内には芋川うどんを復活させるまでの探究や苦労の様子をまとめた手作りの冊子もあって興味深いです。
小麦をはじめ醤油やみりんなど、出来るだけ地元産の材料を使っているというこだわり。本物の芋川うどんなのです。きさんでは全てのメニューのうどんやそばを、芋川うどんに変更出来るとのこと。その中でも味噌煮込み芋川うどんは特におすすめだそうです。

きさん・芋川うどん

充実のメニューで、晩酌にも。

私の後に来店した初老の男性、うどんではなく一杯やりに来たようです。常連のようで、熱燗と焼き魚を頼んでひとり晩酌をしてらっしゃいます。きさんでは一品やお酒のメニューも充実しているのです。近くにあることがうらやましく思える名店でした。

きさん・芋川うどん

photo.

アクセスマップ

詳細情報

名称 きさん・芋川うどん
所在地 愛知県刈谷市一ツ木町7-14-1
問い合わせ先 0566-27-8537 | きさん
休業日 毎週水曜日木曜日、火曜日の夜
料金 -
駐車場 無料駐車場
公式サイト https://kisan1999.jimdofree.com/
wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/芋川うどん
食べログ https://tabelog.com/aichi/A2305/A230503/23030523/
トリップアドバイザー https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g788301-d7577365-Reviews-Kisan-Kariya_Aichi_Prefecture_Tokai_Chubu.html
LAST VISIT 202312

※掲載のデータは当ページ更新時点でのものです。以後の変更や詳細な情報につきましては、ご自身でお問い合わせの上ご確認いただきますよう、あらかじめご了承ください。

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