岡山電気軌道

おかやまでんききどう　□岡山県岡山市

岡山の街を、ゆっくり巡りたい時に。

路面電車って、やはり旅情をかき立てるパワーがすごいです。歩いていたらどこからともなくカタカタと音が聞こえてきて、角を曲がって電車がやって来たり。また横をすり抜ける時の、あのなんとも言えないレールと車輪の音。のんびり進み、無理に急がない。モーター音とガタゴトという絵に描いたような音も、町の景色を作る立派な一要素です。
岡山市にも、路面電車があります。岡山電気軌道、愛称は「岡電（おかでん）」。全線合わせても営業距離は4.7kmしかない、日本で2番目に小さな路面電車です。

電車はゆっくり、街の時間に合わせて。

岡山駅前を起点に南へ向かう清輝橋線と、東へ向かう東山線の2路線があります。この日は平日の朝だったので、電停の列も車内もほぼ学生。岡山の人たちの重要な足として活躍しているようです。2路線とも岡山駅前からまずは東に進み、蕃山町の交差点で清輝橋線は右折して南下していきます。今回は東山線で、旭川に架かる京橋を目指します。
電車はゆっくり、岡山の街を進んでいきます。街の時間の流れに合わせて、急ぐことはありません。車輪の振動が直に伝わってくる路面電車、やはり乗っていて楽しいものです。電停ごとに学生が降りていき、5つめの西大寺町電停で降りる時にはもう乗客は半分以下になっていました。

京橋を渡る路面電車は、ハイライトのひとつ。

日本百名橋のひとつである京橋を渡る路面電車は、岡電がある風景のハイライトのひとつです。それほど広くない京橋では、中央に路面電車の軌道があり、ギリギリのところを両脇で車が走っています。軌道の石張りも古めかしく、風情のある景観でもあります。旭川を背景に、車に追い越されながらマイペースに走る路面電車。橋の下にいると、普段は路上で聞く路面電車のガタゴト音が増幅され、音も含めた風景として、見ごたえがあります。

出会ってみたい、「チャギントン」。

岡電の車両は昭和を感じさせるレトロなデザインが多いですが、中でも話題になっているのが「おかでんチャギントン」です。日本でも人気のイギリスのアニメ「チャギントン」とコラボした車両で、アニメに出てくる人気キャラ、ウィルソンとブルースターをほぼそのまま再現しています。ラッピングなどではなく車体そのものを再現するという、大変珍しく豪快な企画に、かなりの話題をかっさらいました。残念ながら今回は遭遇することはなかったのですが、次は運行日時を確かめてから再挑戦したいものです。

岡山駅前が、便利になること。

ところで岡山駅前から交差点を渡ったところにある始発の岡山駅前電停が、岡山駅の構内まで延伸する計画があり、すでに工事も着工しているようです。広島でも同じような計画が動いていますし、より利便性も上がるのでしょうが、気がかりなことが。実はそれによって岡山駅のシンボル、桃太郎像とピーコック噴水に影響が出るとのこと。桃太郎像は移設されるそうですが、ピーコック噴水は撤去されてしまうそうです。新しく便利になることはいいことですが、古き良きモノやコトが消えていくのは、寂しいことに思えます。並び立つ桃太郎像とピーコック噴水は最後かもしれないと思い、もう一度岡山駅前に向かいました。

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アクセスマップ

詳細情報

名称	岡山電気軌道
所在地	岡山県岡山市
問い合わせ先	086-272-5520 ｜岡山電気軌道株式会社
休業日	-
料金	-
駐車場	-
公式サイト	https://okayama-kido.co.jp/tram/
wikipedia	https://ja.wikipedia.org/wiki/岡山電気軌道
食べログ	-
トリップアドバイザー	https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298134-d8359096-Reviews-Okayama_Electric_Tramway_Tram_System-Okayama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html
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