京橋(岡山市)
きょうばし □岡山県岡山市
歴史と風情を纏う、日本百名橋。
大阪や神戸、東京にもある「京橋」という地名。いずれも橋が由来になって出来た地名ですが、岡山にも京橋という橋があります。しかも日本百名橋に選定されている橋。岡山市街地を南北に、岡山城や後楽園の傍らを流れる旭川に架かる橋です。歴史が古く元々は大橋と呼ばれて、今よりも少し川上にあったそうです。その頃から橋の周辺には京都からの品を扱う店が多く、大橋はいつしか京橋と呼ばれるようになったといいます。その後現在の地に架け替えられたのが1593年と言われますから、もう400年以上、この場所で岡山の人々の往来を支えている橋なのです。
路面電車が、風情を醸し出す。
岡電の西大寺町電停が最寄りになります。岡山名物の大手饅頭本店の横を通って少し歩くと、旭川と京橋にたどり着きます。外観としてはそこまで特徴的な意匠ではなく、どこにでもある普通の橋のように見えます。でも橋の上で車と並んで信号を待つ路面電車や、橋の中央を架線が走る様子なんかはやはり独特の景観。歩道がある橋なので、さっそく歩いて渡ってみることにします。
ゆったりとした、旭川の眺め。
京橋は外側から歩道、車道、路面電車の軌道がそれぞれ片側にひとつずつあります。中央では上下線の軌道が並び、架線が引いてあります。街行く車と並んで、ひっきりなしに路面電車が走っています。歩道を歩いて渡ります。中ほどまで来ると、ゆったりとした旭川の眺めが美しいです。渡った先は中洲になっていて、密集するように住宅街が広がります。中洲なのに家並みがあるのも、ちょっと珍しい気もします。
路面電車が、ゆっくりと横切っていく。
京橋を見るおすすめの場所はふたつです。ひとつは、200mほど下流にある新京橋から。京橋の全景を眺められ、路面電車がゆっくりと横切っていく様子は情緒あふれる光景です。
もうひとつは河畔の公園から。公園というほど広くはないですが、綺麗に整備されていて、京橋の真下を通ることもできます。橋の上を路面電車が走ると、車輪が軌道を転がる音が直に響いてきます。
全国でも数例しかない、珍しい構造。
現在の橋が最後に架け替えられたのは1917年。すでに100年以上前ですから、それだけでも訪れる価値のある橋です。京橋を支えるのは無数の鉄製の管。さらに筋交いが延々と続き、あまり見たことのない構造です。鉄管柱の橋脚を持つ道路橋としては最も古い部類で、そもそもこの構造が今も現役で残るのは全国でも数例しかない大変貴重なものだそうです。
また京橋に寄り添うようにして架かる水道橋があり、こちらは日本最古の鋼製水管橋。国の登録有形文化財にも指定されている貴重なものです。
毎月第1日曜日は、名物「京橋朝市」。
また京橋では名物「京橋朝市」が、毎月第1日曜日に開かれています。毎回100ほどの出店が並ぶ大規模なもので、市民のみならず観光客にも人気のイベントになっています。野菜、魚介類、果物、日用品など、個性豊かな店舗が揃うのだそう。今度は日曜日の朝を狙って、京橋を訪ねてみたいと思います。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 京橋(岡山市) |
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所在地 | 岡山県岡山市北区京橋町 |
問い合わせ先 | 086-231-9373 | 京橋朝市実行委員会 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/京橋_(岡山市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298134-d14058159-Reviews-Kyobashi_Bridge-Okayama_Okayama_Prefecture_Chugoku.html |
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