不動院
ふどういん □広島県広島市
国宝の金堂が有名な、広島の古刹。
アストラムラインの不動院駅を降りてすぐ、駅前だというのに目立った商業施設もない住宅地の中に静かに佇むお寺があります。駅名にもなっている不動院、国宝の金堂が有名なお寺です。駅からは100mほどで、とてもアクセスしやすい立地。立派な楼門が参拝者を迎えています。
不動院は行基が開創したとも伝わりますが諸説あるようで、詳しいことは分かっていません。ただ平安時代には存在したと言われる古刹です。そしてその歴史を物語る立派な堂宇が、不動院の見どころです。
漆黒の表情が勇ましい、不動院楼門。
まずは正面にどっしりと構える不動院楼門。1594年に再建された古い門で、国の重要文化財に指定されています。非常に美しく保たれていて、漆黒の表情が勇ましい武士を思わせます。左右には木造の仁王像が安置され、厳しい形相に迫力があります。
楼門を抜けた正面にあるのが、国宝の金堂。これが不動院の最大の見どころとなりますが、その独特の佇まいが見るものを惹きつける素晴らしい建物です。
禅宗様建築の傑作、国宝の金堂。
金堂は戦国時代の1540年、山口県で建立されました。その後不動院(当時は安国寺という寺号)の住職となり戦国の世に活躍した僧、安国寺恵瓊によってこの地に移築されたそうです。金堂は禅宗様建築と呼ばれるもので、中国から伝わった仏教建築を忠実に再現した様式です。不動院金堂は日本でもその代表的な建物として国宝に指定されているのです。
軒下の木組みや壁面などには繊細な意匠が施され、また柿葺の屋根の優美な曲線が特徴的です。内部は高さ8.6mの吹き抜けになっているとのことで、外観にも増して美しい組物で飾られているそうです。
貴重な文化財の、宝庫でもある。
また不動院の堂宇は、いわゆる被爆建物に指定されています。爆心地からは約3.9km離れていますが、それでもやはり無傷ではなかったそうです。広島市内中心部が壊滅したため、被爆直後は市中から逃れてきた多くの怪我人で溢れかえったといいます。今の静かな境内からは想像すらできない惨状があったと思うと、胸が苦しくなってきます。
金堂の横には1433年の再建でこれもまた重文である鐘楼、さらに金堂に安置された本尊薬師如来坐像も重文であり、貴重な文化財の宝庫でもある不動院。市内からはアクセスしやすい場所にあるので、一足伸ばして訪ねるべき価値があるスポットです。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 不動院 |
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所在地 | 広島県広島市東区牛田新町3丁目4-9 |
問い合わせ先 | 082-221-6923 | 不動院 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | 無料駐車場 |
公式サイト | - |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/不動院_(広島市) |
食べログ | - |
トリップアドバイザー | https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298561-d591687-Reviews-Fudoin_Temple-Hiroshima_Hiroshima_Prefecture_Chugoku.html |
LAST VISIT | 202306 |
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