錦天満宮
にしきてんまんぐう □京都府京都市
街の賑わいそのままに、「錦の天神さん」。
観光客を中心に賑わいを見せる河原町、新京極商店街。その活気あるアーケードに面して、無数の提灯が並ぶ錦天満宮。その名の通り、錦市場をまっすぐ抜けた突き当たりにある神社です。繁華街の真ん中にあり、外国人観光客もひっきりなしに訪れる人気スポットとなっています。境内はほんとにこじんまりしているので、いつも人でいっぱい。時には表まで参拝の列がはみ出てしまうほどです。天満宮ですので、当然ながら天神さん、つまり菅原道真を祀る神社。学業と商売繁盛の神様として親しまれています。
狭い境内に、魅力が詰め込まれている。
錦天満宮は1003年、今とは別の場所で創建されました。歓喜寺というお寺の鎮守社として誕生し、その後1587年に寺とともに現在地に移転します。なので錦天満宮と呼ばれるのはその頃から。その後お寺は別の場所にさらに移転し、錦天満宮だけがこの地に残りました。以来、京都の中心地にあることで多くの人々から信奉を受け続け、地元では「錦の天神さん」と親しみを込めて呼ばれています。先ほど述べたように境内は広くないですが、見どころがたくさん詰まっている神社でもあります。
ピカピカに輝く、開運の臥牛像。
門をくぐるとすぐ右手に牛の像があります。臥牛像と呼ばれているそれは、寝そべっている牛の像です。錦天満宮では勤勉・慈愛・健康の象徴としてたくさんの人に撫でられ、頭部がピカピカに輝いています。その隣には京の名水のひとつとして有名な湧き水「錦の水」があります。境内の地下から湧き出している水で、煮沸を勧められてはいるものの飲用として人気。昔からこの水を汲みにくる方も多いそうです。神社で湧き出す天然水って、それだけで非常にありがたみも感じるわけで。
凛とした表情で佇む、随身さま。
拝殿と本殿は明治時代に再建されたもの。主祭神として祀られる菅原道真公をお守りするように、拝殿の一番手前には左右に2人の随身さまがおられます。随身とは七段飾りの雛人形に登場する左大臣。背中に矢を背負うことから矢大臣とも呼ばれます。並んで凛とした表情で佇む随身さまは、さながらリアル雛人形を見ているよう。
また拝殿の左側には塩竈神社、日乃出稲荷神社、白太夫神社といった境内社が並びます。普通は本殿の陰に隠れてしまいがちですが、いずれも美しく整えられていて参拝者も多い印象です。
店舗にめり込んで建つ、錦天満宮の鳥居。
他にも機械仕掛けの「からくりみくじ」や「紙芝居ロボット」など、遊び心と昭和的センスに溢れた見どころも。なので小さな境内には見るべきポイントがギュッと詰まっていて、人が滞留する理由に納得です。
でも実は境内を出た外にも、錦天満宮のもうひとつのポイントがあります。それは新京極商店街と、その一本西側にある寺町京極商店街との間にある、錦天満宮の鳥居です。石の鳥居なのですが、道幅以上に鳥居の幅があるので、鳥居の一番上の笠木の先端が両脇の店舗にめり込んでしまっているのです。しかも区画割りの設計ミスが原因というから面白いものです。
独特の雰囲気があるお寺、蛸薬師堂。
ちなみに錦天満宮から北へ少し行ったところに、同じように大量の提灯が新京極商店街に面して並ぶお堂があります。蛸薬師堂と呼ばれる永福寺というお寺。提灯をくぐればすぐにお堂になっていますが、撮影が禁止されています。でもこの蛸薬師堂、この時は何人もの信者の方々が皆で読経をされていて、独特の雰囲気があるお寺でした。
新京極商店街には同じように、建ち並ぶ店舗の隙間を縫うようにお寺へつながる入口がたくさんあります。新京極商店街の東側には南北にずらりとお寺が並んでいて、それぞれはさほど有名なお寺ではないですが、買い物の途中に足を運んでみるのもよいかもしれません。
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アクセスマップ
詳細情報
名称 | 錦天満宮 |
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所在地 | 京都府京都市中京区中之町537 |
問い合わせ先 | 075-231-5732 | 錦天満宮 |
休業日 | - |
料金 | - |
駐車場 | - |
公式サイト | https://nishikitenmangu.or.jp/ |
wikipedia | https://ja.wikipedia.org/wiki/錦天満宮 |
食べログ | - |
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